海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前

Mateosらは、 再発・難治性多発性骨髄腫 (MM) 患者を対象に、 抗BCMA抗体薬物複合体ベランタマブ マホドチンの用量調整が同薬特有の眼科イベントの管理および治療効果に及ぼす影響を国際多施設共同第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験DREAMM-7およびDREAMM-8の記述的解析で検討した。 その結果、 眼科イベントは用量調整により効果的に管理され、 治療継続と高い有効性の維持が可能であった。 本研究はBlood Advにおいて発表された。
ベランタマブ マホドチン+標準治療群と標準治療群で投与方法・眼科評価が異なるため盲検化できず、 結果は探索的な事後解析である点が本研究のlimitationです。
再発・難治性MMにおいて、 ベランタマブ マホドチン+標準治療は、標準治療と比べて、DREAMM-7試験の主解析では無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS)、 DREAMM-8試験の主解析ではPFSの有意な改善を示した¹⁾²⁾。
一方で、 ベランタマブ マホドチンに特有のAEとして眼科イベントが知られており、 両試験では眼科的有害反応 (例 ドライアイ、 羞明、 眼刺激) および眼科検査所見を含むこのイベント全般への対応としてプロトコルで規定された用量調整*が実施された。
そこで本研究では、 両試験における用量調整が眼科イベントの管理および治療効果に及ぼす影響を記述的解析で評価した。
ベースラインで視力が正常であり治療を受けていた患者では、 用量調整により9ヵ月時点でベランタマブ マホドチンの投与間隔中央値が8~12週間に延長した。
両眼の視力が20/50以下に低下および眼科的有害反応の発現率は投与開始後の3ヵ月間が最も高く、 その後は低く維持された。
Grade2以上の眼科検査所見発現から解消までの期間中央値は12週間であった。 眼科イベントによる治療中止率は低かった。
部分奏効 (PR) 以上のほぼすべての患者が用量調整を必要とした。 多くの患者は2サイクル超の投与間隔延長前に奏効を達成していた。 未奏効であった患者の多くもその後に奏効を達成または深めた。
DREAMM-7試験およびDREAMM-8試験において、 12週間以上の投与延期を1回以上経験した患者の無増悪生存期間 (PFS) 中央値は、 それぞれ36.6ヵ月、 未到達であった。
著者らは 「ベランタマブ マホドチンで眼科イベントは頻発するものの、 用量調整により効果的に管理され、 治療継続と高い有効性の維持が可能であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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