海外ジャーナルクラブ
30日前
Ridkerらは、 健康な米国の女性 (2万7,939例、 平均年齢54.7歳) を対象に、 炎症、 コレステロール、 リポ蛋白 (a) と長期的な心血管リスクの関連を検討した。 その結果、 高感度CRP、 LDLコレステロール、 リポ蛋白 (a) の5分位値のベースラインからの上昇はすべて30年の主要心血管イベント (MACE) のリスクを予測できることが示された。
5分位数の最小値と最大値を比較したMACEの共変量調整後HRは、 高感度CRPで1.70 、 LDLコレステロールで1.36 、 リポ蛋白 (a) で1.33 であった (いずれもp<0.001)。 各バイオマーカーは全体のリスクに対する独立したリスク因子であり、 3つのバイオマーカーすべてを組み込んだモデルでは最大のリスク予測精度が得られた。
CRPは日本のmg/dL単位に直すと、 0.065、 0.147、 0.275、 0.518で5つに区分けされています。 CRPはあらゆる場面で測定されていますので注意してみても良いです。
30年間の観察研究を行うのはgrantの継続、 研究担当者の引き継ぎなど多くの困難を乗り越えた成果です。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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