【ハイライト】EULAR2023-SLE、強皮症治療の推奨がupdate!ー
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HOKUTO編集部

1年前

【ハイライト】EULAR2023-SLE、強皮症治療の推奨がupdate!ー

【ハイライト】EULAR2023-SLE、強皮症治療の推奨がupdate!ー
5月31日~6月3日に開催された欧州リウマチ学会 (EULAR 2023)において発表された全身性エリテマトーデス (SLE)、 強皮症の治療に関する推奨のupdateについてご紹介します (HOKUTO編集部)

SLEのマネジメントに関する推奨 update (前編)

セッションの冒頭では、 SLEの早期診断の重要性に触れ、 臨床医の診断からSLE分類までの期間が3カ月を要しており、 また新規発症の5例中1例が入院を必要している現状について触れた。 さらに約20%の患者で診断まで3カ月以上かかっていることを踏まえ、 早期診断の一助としてSLE Risk Probability index (SLERPI) が役立つ可能性があることを述べた (Ann Rheum Dis 2021; 80: 758-766)。

推奨の主な変更点

  • Statement.1:ヒドロキシクロロキン (HCQ)
  • Statement.2:グルココルチコイド (GC) の用量
  • Statement.3:グルココルチコイド (GC) のスペアリング用量
  • Statement.4:シクロホスファミド静注療法とリツキシマブ
  • Statement.5:皮膚疾患
  • Statement.6:中枢神経ループス
  • Statement.7:血液疾患

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SLEのマネジメントに関する推奨 update (後編)

セッションの後半は、 主にループス腎炎 (LN) を中心とした変更点に関して述べられた。

ループス腎炎の早期診断・治療に関するポイント

  • 血清学的検査で活動性を認める場合は、 血尿に関して過小評価しないこと
  • 疑った場合は腎生検の閾値を低くして、 施行してみること
  • 血尿/尿沈渣は、 活動性と再燃の信頼できる指標であるが、 予後には関与しない
  • 一方で、 蛋白尿は0.7mg/dL以下であれば予後良好な因子である

推奨の主な変更点

  • Statement.8:活動性LNの初期治療
  • Statement.9:LNの維持治療
  • Statement.10:LNにおける高用量のシクロホスファミド静注療法
  • Statement.11:LNにおける免疫抑制療法とステロイドの漸減について
  • Statement.12:SLEに関連する抗リン脂質抗体症候群
  • Statement.13:予防接種と補助療法

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強皮症の治療に関する推奨 update

2017年版で示された16の推奨と比較して、 2023年版では20の推奨があり、 8つの各ドメインに分類されている。 それぞれ治療推奨度の強い順にA、 B、 C、 Dとした。

さらに、 治療内容について複数のドメイン別に解説が行われた。

  • レイノー現象、 指先部潰瘍、 肺高血圧症の治療
  • 皮膚線維症、 間質性肺炎の治療
  • 筋骨格系症状、 消化器症状、 腎クリーゼの治療

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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