海外ジャーナルクラブ
3日前

Kurokiらは、 高・中間リスクおよび高リスクの早期子宮体癌患者を対象に、 修正ProMisEアルゴリズムを用いた分子分類と生存転帰との関連、 および分子サブグループが治療効果を予測するかについて、 第Ⅲ相GOG-0249試験の補助的解析で評価した。 その結果、 分子分類は無再発生存期間 (RFS) および全生存期間 (OS) の予後予測因子となる一方、 骨盤照射療法 (RT) と比較した膣断端密封小線源治療+化学療法* (VCB/C) のベネフィットを予測する因子ではないことが示唆された。 本研究はGynecol Oncol誌において発表された。
p53異常患者でもRFSの検出力は37%、 OSの検出力は15%にとどまり、 統計学的検出力が弱いことがlimitationになります。
VCB/CまたはRTを受けた早期子宮体癌患者において、 ミスマッチ修復 (MMR) およびp53発現が、 RFSおよびOSの予後予測因子となるかを第Ⅲ相GOG-0249試験の補助的解析で評価した。
同試験では、 高・中間リスクの早期子宮体患者601例が、 以下の2群に無作為に割り付けられた。
分子サブグループは、 修正ProMisEアルゴリズムに基づき、 免疫組織化学法により以下に分類した。
5年RFSおよび5年OSは、 Kaplan-Meier曲線およびCox比例ハザードモデルを用いて解析し、 リンパ節郭清、 計画された膣断端密封小線源治療 (VCB)、 治療群で調整した。
分子分類が可能であった315例のうち、 p53異常は23.5%、 dMMRは32.1%、 p53野生型は44.4%であった。
p53異常、 高齢 (p=0.004)、 漿液性組織型 (p<0.001)、 リンパ節郭清 (p=0.02)、 計画されたVCB (p<0.001) と関連していた。
5年RFS率および5年OS率は、 p53異常例でそれぞれ58.7% (HR 4.0 [95%CI 2.1-7.5])、 70.7% (HR 9.4 [95%CI 3.8-23.6])、 dMMR例では74.4% (HR 1.8 [95%CI 0.9-3.3])、 84.3% (HR 3.0 [95%CI 1.2-7.8]) であり、 p53野生型例(83.4%、 95.3%) と比べていずれも不良であった (いずれもp<0.001)。
一方、 分子サブグループ内では、 治療群間でRFS (p=0.7) およびOS (p=0.8) に有意差は認められなかった。
著者らは 「分子分類は、 I~II期の高・中間リスクおよび高リスクの子宮体癌患者における生存転帰の予後予測因子である。 p53異常例では再発および死亡リスクが最も高いと考えられる。 一方で、 分子サブグループはRTと比較したVCB/Cのベネフィットを予測するものではない可能性が示唆された。 特にdMMRおよびp53異常を認める患者では、 新たな治療アプローチが必要である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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