海外ジャーナルクラブ
12ヶ月前
Schmiemann氏らはドイツの一般診療所を対象に、 女性の単純性尿路感染症 (UTI) に対する第二選択の抗菌薬処方率および全抗菌薬処方率の減少を目的としてマルチモーダル介入を行った。 その結果、 プライマリケアにおける多面的な介入は抗菌薬の処方率を有意に減少した。 本研究は、 BMJ誌において発表された。
多面的介入の結果で抗菌薬の処方が有意に減少しているのですが、 この"多面的な介入"を一般化する (どこの国でもできる) ことが重要です。
ドイツの総合診療医 (GP) 向けガイドラインでは軽症~中等症の女性UTI患者では対症療法が優先され、 第一選択となる抗菌薬は推奨薬が定められている。 しかし、 第二選択の抗菌薬が依然としてよく用いられている。
ドイツ5地域における128の一般診療所
一般診療所を4ブロック (1 : 1) の割合で無作為に振り分けた。
1年後の単純性UTIにおける、 全抗菌薬に対する第二選択の抗菌薬の割合
全抗菌薬処方率、 有害事象
介入前の処方率調整後の平均差 -0.13、 p<0.001
UTIに対する全抗菌薬処方率 (SD)
平均差 -0.08、 p<0.029
安全性評価
合併症の発生数においては、 群間で差は認められなかった。
一般診療所における多面的な介入は、 女性の単純性UTIに対する第二選択の抗菌薬処方率および全抗菌薬処方率を有意に減少させた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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