HOKUTO編集部
11ヶ月前
前治療歴のある再発/難治性の慢性移植片対宿主病 (GVHD) 患者を対象に、 抗CSF-1Rモノクローナル抗体axatilimabの有効性および安全性を検証した多施設共同第Ⅱ相非盲検無作為化比較試験AGAVE-201の結果、 同薬は検証されたすべての投与量で有効性が確認された。 特に、 2週間ごとに0.3mg/kgの投与で全奏効率 (ORR) が最も高かったとドイツ・University Hospital RegensburgのDaniel Wolff氏が発表した。
再発または難治性の慢性GVHDを有する同種移植患者で、 適格基準は以下の通り
241例を以下の3群に1 : 1 : 1で無作為に割り付けた。
主要評価項目
NIH 2014年Consensus criteriaに基づく最初の6サイクル (24週) におけるORR
副次評価項目
121施設で合計241例が登録され、 2023年4月7日のデータカットオフ時点で239例 (99.2%) がaxatilimabによる治療を受けた。
人口統計学的および疾患特性は、 3群間で同様だった
反応までの期間の中央値
12ヵ月以上奏効維持率
DORの中央値はいずれの群も未達成であった。
17.3ヵ月
有害事象 (AE) による投薬中止
6.3%、 22.2%、 17.7%
Grade3以上のAEの発現率
17.7%、 34.6%、 46.8%
致死的AEの発現率
1.3%、 8.6%、 7.6%
AGAVE-201試験において、 治療歴のある再発または難治性の慢性GVHD患者に対するaxatilimabは、 検証された3つの投与量すべてで主要評価項目を達成し、 強固かつ持続的な奏効を示した。 特に、 0.3mg/kg Q2W投与群でORRが最も高く、 毒性は最も少なかった。 AEは主に可逆的な検査値異常とCSF-1R抗体に関連する既知のオンターゲット効果であり、 用量依存性に増加した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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