海外ジャーナルクラブ
10日前

Herringtonらは、 心血管リスクが高い進行CKD患者または透析患者を対象に、 第Ⅲ相無作為化比較試験TRACKで低用量リバーロキサバン2.5mgとプラセボを比較した。 その結果、 主要心血管複合イベントの発生率はそれぞれ22.6%、 20.7%で、 低用量リバーロキサバンによる抑制効果は認められなかった。一方で、 大出血は低用量リバーロキサバンで有意に増加した。 試験結果はJAMA誌に発表された。
参加者の試験薬中止率が高く、 治療効果の評価に影響を与えた可能性があります。
進行CKD患者では10~15%が心血管イベントを経験するが、 抗血栓療法が心血管イベント抑制に有効かは明らかでない。 そこで、 低用量リバーロキサバンによる心血管イベント抑制効果を検証した。
12ヵ国で実施した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験である。
対象は、 CKDステージ4/5または透析を要する腎不全であり、 冠動脈疾患/非出血性非ラクナ脳卒中/末梢動脈疾患/糖尿病のいずれかの既往を有する、 または65歳以上の成人患者1,458例とした。 患者は、 以下の2群に1:1で無作為化された。
主要評価項目は、 心血管死、 非致死的心筋梗塞、 脳卒中、 末梢動脈疾患イベントの複合とした。 主要安全性評価項目は大出血とした。
試験は、 事前規定の有効性欠如により早期中止された。
主要心血管複合イベントに有意差は認められなかった。
主要心血管複合イベント
HR 1.09 (95%CI 0.87-1.36、 p=0.46)
大出血は、 低用量リバーロキサバン群で有意に多かった。
HR 1.51 (95%CI 1.02-2.22、 p=0.04)
著者らは、 「進行CKD患者において、 低用量リバーロキサバンは主要心血管複合イベントを減らさず、 大出血を有意に増加させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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