海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Licitraらは、 再発/転移性頭頸部扁平上皮癌 (HNSCC) の1次治療におけるレンバチニブ+ペムブロリズマブ (Pemb) の有効性を第Ⅲ相無作為化比較試験 (LEAP-010) で検証した。 事前に計画された中間解析の結果、 無増悪生存期間 (PFS) 中央値はレンバチニブ+Pemb群で6.2ヵ月であり、 プラセボ+Pemb群の2.8ヵ月に比べて、 有意な改善を認めた。 一方で、 追跡期間中央値21.3ヵ月での全生存期間に有意差は認められなかった。 試験結果はJCO誌に発表された。
レンバチニブ+Pembは現在進行中の比較試験でも評価されています。
抗PD-1抗体ペムブロリズマブ (Pemb) は、 再発/転移性頭頸部扁平上皮癌 (HNSCC) の1次治療として承認されている。 本研究では、 PD-L1 combined positive score (CPS) ≧1の再発/転移性HNSCC患者の1次治療における、 マルチキナーゼ阻害薬レンバチニブとPembの併用効果を検証した。
本研究は、 第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験 (LEAP-010) であり、 PD-L1 CPS≧1の再発/転移性HNSCC患者を対象とした。 患者を、 レンバチニブ20mg+Pemb 200mg群とプラセボ+Pemb 200mg群に1:1で割り付け、 最大35サイクル投与した。
主要評価項目は、 客観的奏効率 (ORR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS) とした。 事前の解析計画に従い、 ORRおよびPFSは第1回中間解析 (IA1)、 OSは第2回中間解析 (IA2) における結果を報告する。
511例が無作為化された (レンバチニブ+Pemb群 : 256例、 プラセボ+Pemb群 : 255例)。 無作為化からデータカットオフまでの期間中央値は、 IA1で11.5ヵ月、 IA2で21.3ヵ月であった。
IA1において、 ORRおよびPFS中央値はレンバチニブ+Pemb群で有意に改善した。
ORR
差20.2% (95%CI 10.5-29.6、 p=0.0000251)
PFS中央値
HR 0.64 (95%CI 0.50-0.81、 p=0.0001040)
IA2において、 OS中央値に有意差は認められなかった (HR 1.15 [95%CI 0.91-1.45、 p=0.882])。
OS中央値
またIA2にて、 グレード3~4の有害事象は、 レンバチニブ+Pemb群では170例 (66.9%)、 プラセボ+Pemb群では97例 (38.3%) に認められた。
著者らは、 「PD-L1 CPS≧1の再発/転移性HNSCC患者において、 1次治療としてのレンバチニブ+Pembは、 プラセボ+Pembと比較して、 ORRおよびPFSを有意に改善したが、 OSは改善しなかった。 安全性プロファイルは既報データと一貫していた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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