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2日前

東北大学泌尿器科学分野の伊藤氏らの研究グループは、 腎尿管全摘除術を受けた上部尿路上皮癌患者を対象に、 術後の、単回膀胱内注入を膀胱内注入なしの標準治療と比較する第Ⅲ相多施設共同無作為化比較試験 (JCOG1403) を実施した。 その結果、 3年無再発生存率はピラルビシン群で60.0%であり、 観察群の47.0%に比べ有意に改善した (HR 0.67)。 グレード3/4の有害事象は血尿が中心であり、 治療関連の重篤な有害事象や死亡は認められなかった。 試験結果はLancet Oncol誌に発表された。
術前尿管鏡検査施行例は37%にとどまりましたが、 上部尿路上皮癌ではなかった症例は8例 (3%) のみであり、 結果への影響は限定的と考えられます。
BCG failure / unresponsiveなどの定義
上部尿路上皮癌に対する腎尿管全摘除術後の膀胱内再発予防をめぐり、 先行する第Ⅱ相試験では、術後のアントラサイクリン系抗癌薬ピラルビシン単回膀胱内注入が再発リスクの低減に有望な結果を示していた。
本試験は、 膀胱内注入を行わない標準治療と比較して、 ピラルビシンの有効性と有害事象をさらに評価することを目的とした。
本試験は、 日本臨床腫瘍研究グループ (JCOG) の泌尿器腫瘍研究グループの44施設が参加した第Ⅲ相の多施設共同非盲検無作為化比較試験である。
対象は未治療の臨床病期0a~3の上部尿路上皮癌を有し、 ECOG performance status 0または1の患者であり、 腎尿管全摘除術の前に一次登録され、 手術後の二次登録時に以下の2群へ無作為に割り付けられた。
pT3/T4またはpN陽性の患者は術後補助化学療法を受けた。
主要評価項目は、 二次登録全例を対象とした intention-to-treat (ITT) 集団における無再発生存期間 (RFS) であった。
追跡期間中央値4.3年において、 3年無再発生存率は、 ピラルビシン群で有意に高かった。
3年無再発生存率
HR 0.67 (90.96%CI 0.50-0.88, p=0.0066)
最も多かったグレード3/4の有害事象は血尿であり、 ピラルビシン群4例 (3%) に発現した。 治療関連の重篤な有害事象および死亡は認められなかった。
著者らは、 「腎尿管全摘除術後のピラルビシン単回膀胱内注入は、 有害事象は管理可能であり、 上部尿路上皮癌患者の再発を減らす有効な治療である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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