海外ジャーナルクラブ
17日前

Desaiらは、 尿路結石症患者を対象に、 水分摂取増加を促す多要素行動介入が症候性結石再発を減少させるかどうかを無作為化比較試験で検討した。 その結果、 介入は尿量を増加させたものの、 症候性結石再発の抑制には寄与しないことが明らかとなった。 本研究はLancet誌において発表された。
追跡期間は2年と比較的短いものの、 イベント数は予測を上回り、 Kaplan–Meier曲線もほぼ平行であったため、 長期追跡による結果の大きな変化は考えにくいとされています。
尿路結石の再発予防には水分摂取の増加が広く推奨されているが、 長期的な遵守は困難である。 水分摂取を維持するための介入の有効性に関するエビデンスは限られており、 臨床的に有用な行動介入の検証が求められていた。
対象は尿路結石の既往を有し、 ガイドライン上低尿量とされる12歳以上の患者1,658例だった。 患者は、 介入群 (水分摂取処方、 遵守に対する金銭的インセンティブ、 ヘルスコーチング、 テキストメッセージなどを組み合わせた多要素行動介入) と対照群 (ガイドラインに準拠した通常診療) の2群に割り付けられた。 主要評価項目は、 2年間の追跡における症候性結石の再発 (結石排出または処置介入) だった。
追跡期間中央値738日において、 症候性結石イベントは介入群が154例 (19%)、 対照群が165例 (20%) であり、 両群間で有意差を認めなかった (HR 0.96 [95%CI 0.77-1.20])。 24時間尿量は両群で増加し、 6、 12、 18、 24ヵ月時点において介入群が対照群より高値であった。
排尿症状 (頻尿、 尿意切迫、 夜間頻尿) は6ヵ月および12ヵ月時点で介入群に多く認められたが、 それ以外の時点では差はなかった。 画像上の結石増大 (≧2mm) または新規結石形成、 ならびに複合評価項目についても群間差を認めなかった。
安全性に関して、 入院を要する低ナトリウム血症は認められなかったが、 無症候性低ナトリウム血症は介入群12例 (1%)、 対照群2例 (<1%) だった。
著者らは、 「二次的な結石予防のために水分摂取を促進する行動介入プログラムは、 2年間の追跡期間において、 ガイドラインに基づく通常診療と比較して、 尿量をわずかに増加させたものの、 症候性結石イベントを減少させるには至らなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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