寄稿ライター
7ヶ月前
医局ウォッチャーこと、 コアライ ミナトです。 連載12回目のテーマは 「医局とお中元 / お歳暮」 です。
そろそろお中元の季節ですね。 皆さんはどうしていますでしょうか。 僕が医局員時代に 「聞けてよかった、 役に立った」 と感じたエピソードを紹介します。
今年度から医局に所属し、 初めてお中元を贈る人は、 そこでの慣習に従っておくことが無難でしょう。
医局によって、 贈る対象者 (教授、 医局長、 直属の指導医など) や、 金額の相場が異なります。 金額について、 僕の周辺で聞いてみたところ「3000円~5000円」 が多く、 一般的な相場とも一致するようです。
とある先輩は、 「医局 (教室) 宛にまとめて送付し、 そこで分けてもらう」 という裏技を使っていました。 例えば箱いっぱいのミカンなどですね。
秘書さんに 「教授と医局長にお渡しし、 残りは皆さんで」 と伝えていたようで、 「非常にうまい」 と感じました。
複数箇所に送付する手間が省け、 トータルの出費も抑えられそうです。 本来であれば贈らないであろう若手や事務の方に行き渡るのもメリットです。
僕がかつてアルバイトをしていた病院は家族経営的な雰囲気で、 院長にもお中元を贈っていました。 そのバイト先を後輩に引き継ぐこととなり、 お中元も終わりにしようかと思っていました。
しかしとある先輩から、 こんなアドバイスをもらいました。
「退職した後こそ、 贈ったほうがいい。 関係性が続いていくから」
当時のお財布事情から、 結局終わりにしてしまいましたが、 「なるほど」 と勉強になったのを覚えています。
ちなみにその先輩は、 医局でどんどん出世しているようです。
先輩の中には 「お中元もお歳暮も年賀状もやらない」 という人もいました。 そこそこ体育会系の医局ではあったのですが、 医局で特に不利益は被っていないようでした。
重要なのは普段の人柄や仕事。 「お中元をしないから医局から追い出す」 ということはほぼないと思っています。 医局で頑張る人は、 昨今貴重ですから。
医局員のお中元・お歳暮事情について、 紹介しました。
3人とも医局でうまくやれているのが面白いところです。 結局、 お中元・お歳暮は気持ちを示す手段の一つに過ぎず、 「この医局ではこうあるべき」 と堅苦しく考えなくてもいいのかもしれませんね。
さて、 今回は以上です。 参考になりましたら幸いです。
>>著者が運営するブログはコチラ : 「勤務医のマーチ」
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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