海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前

Hungriaらは、 1ライン以上の治療歴がある再発・難治性の多発性骨髄腫 (MM) 患者に対するBCMA抗体薬物複合体belantamab mafodotin+プロテアソーム阻害薬ボルテゾミブ+デキサメタゾン (BVd) 療法の有効性および安全性を、 抗CD38抗体ダラツムマブ+ボルテゾミブ+デキサメタゾン (DVd) 療法を対照として国際多施設共同第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験DREAMM-7の第2回中間解析で評価した。 その結果、 全生存期間 (OS) において、 BVd療法はDVd療法と比べて有意な改善を示した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
黒人患者の少なさによる人種多様性の欠如、 オープンラベルデザインによるバイアスの可能性、 さらにBVd群での眼科検査頻度の高さによる眼障害報告の偏りがlimitationとして挙げられています。
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海外ジャーナル
【NEJM】再発・難治多発性骨髄腫へのBVd療法でPFS改善:DREAMM-7
DREAMM-7試験の主要解析 (第1回中間解析、 追跡期間中央値28.2ヵ月) において、 BVd療法は、 1ライン以上の治療歴を有する再発・難治性MM患者において、 DVd療法と比べて無増悪生存期間 (PFS) を有意に改善した。
そこで本研究では、 同試験の第2回中間解析におけるOSの結果を報告する。
北米、 南米、 ヨーロッパ、 アジア太平洋地域の20ヵ国、 142の施設において、 国際骨髄腫作業部会 (IMWG) 基準によりMMと診断され、 ECOG PSが0~2、 かつ少なくとも1ライン以上の治療後に病勢進行 (PD) が認められた18歳以上の患者623例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。 治療は、 PD、 死亡、 許容できない毒性、 同意の撤回、 追跡不能のいずれかが最初に起こるまで継続された。
主要評価項目はPFS、 重要な副次評価項目はOS、 完全奏効 (CR) またはそれ以上を達成した患者における最小残存病変 (MRD) 陰性率、 奏効持続期間 (DOR)、 安全性であった。
対象患者の55%が男性、 83%が白人であった。 患者の年齢中央値は64.5歳 (四分位範囲 [IQR] 57.0-71.0歳) であった。
追跡期間中央値39.4ヵ月 (IQR 14.6-42.9ヵ月) におけるOS中央値は、 BVd群が未到達 (95%CI NR-NR) であり、 DVd群の未到達 (95%CI 41.0ヵ月-NR) と比べて有意に改善した (HR 0.58 [95%CI 0.43-0.79]、 p=0.0002) 。
CRまたはそれ以上を達成した患者におけるMRD陰性率は、 BVd群が25% (95%CI 19.8-31.0%)、 DVd群が10% (95%CI 6.9-14.8%) とBVd群で2倍以上高かった。
DOR中央値はBVd群が40.8ヵ月 (95%CI 30.5ヵ月-NR)、 DVd群が17.8ヵ月 (95%CI 13.8-23.6ヵ月) であった。
PFS2*中央値は、 BVd群が未到達 (95%CI 45.6-NR)、 DVd群が33.4ヵ月 (95%CI 26.7-44.9ヵ月) であった (HR 0.59 [95%CI 0.45-0.77]) であった。
最も多くみられたGrade3/4の有害事象 (AE) は血小板減少症 (BVd群 56%、 DVd群 35%) であった。 重篤なAEはBVd群で53%、 DVd群で38%に発現し、 多く認められた主なものとして肺炎 (それぞれ12%、 4%)、 発熱 (5%、 4%)、 COVID-19 (5%、 4%) が認められた。
重篤な治療関連有害事象 (TRAE) による死亡は、 BVd群の7例 (肺炎4例、 消化管出血1例、 硬膜下出血1例、 腸管血管血栓症1例)、 DVd群の2例 (COVID-19 2例) で報告された。
著者らは 「DREAMM-7試験において、 BVd療法はDVd療法と比較して、 OS、 PFS、 MRD陰性率、 DORにおいて、 統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示した。 BVd療法は、 再発・難治性MMにおける新たな標準治療となる可能性がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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