海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
Huang氏らは、 HER2陽性で早期または局所進行のアジア人乳癌を対象に、 術前・術後化学療法における抗HER2抗体ペルツズマブの上乗せ効果について、 第III相多施設二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験PEONYの最終解析結果を報告した。 結果、 ペルツズマブ上乗せ群はプラセボ群に比べ、 長期的な有効性を示した。 本研究はNat Commun誌において発表された。
3年、 5年後の長期アウトカムの報告がなされています。 最近の長期アウトカム研究ではKaplan-Meierでの2群のプロットが交叉してしまうことも散見されますがmEFS、 DFS共にまるで教科書のような有意差を持続的に保っています。
HER2陽性の早期/局所進行乳癌において、 二重HER2阻害療法による病理学的完全奏効 (pCR) 率の改善が示されたことは既報の通りである (JAMA Oncol. 2020 Mar 1;6(3):e193692.)。 本研究では、 同療法による長期有効性および安全性の解析結果が報告された。
早期または局所進行乳癌のアジア人女性 : 329例
pCR率
群間差11.1%ポイント (95%CI 1.2-21.0%ポイント)、 p=0.027
群間差11.0%ポイント (95%CI 1.2-20.7%ポイント)、 p=0.028
群間差3.9%ポイント (95%CI -2.9-10.7%ポイント)、 p=0.262
Grade 3以上の有害事象 (AE) の発現率
AEによる死亡率
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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