海外ジャーナルクラブ
2年前
Yuenらは、 慢性B型肝炎ウイルス (HBV) 感染者を対象に、 ベピロビルセンの有効性と安全性を第Ⅱb相無作為化試験で検討 (B-Clear試験)。 その結果、 ベピロビルセンを週300mgの用量で24週間投与したところ、 慢性HBV感染者の9~10%でB型肝炎表面抗原 (HBsAg) およびHBV DNAが持続的に消失した。 本研究は、 NEJM誌において発表された。
24週以降も効果が持続するのかどうか、 またこの薬剤を投与終了しても良いのかどうか疑問点はまだまだ残りますが、 慢性B型肝炎も新しい時代に突入しそうです.
ベピロビルセンは、 すべてのHBVメッセンジャーRNAを標的とし、 ウイルスタンパク質のレベルを減少させる作用を有するアンチセンスオリゴヌクレオチドである。
ヌクレオシドまたはヌクレオチドアナログ (NA) 療法を受けている、 または受けていない慢性HBV感染者。
以下の群に3:3の比率で無作為に割り付け
B型肝炎表面抗原 (HBsAg) 値が検出限界以下、 HBV DNA値が定量限界以下で、 ベピロビルセンの治療終了予定日から24週間、 抗ウイルス薬を新たに開始することなく維持されること。
intention-to-treat集団:457名
NA療法を受けた患者
NA療法を受けなかった患者
第1~12週において、 注射部位反応、 発熱、 疲労、 ALT値の上昇などの有害事象が、 ベピロビルセン投与群 (第1~3群) において多くみられた。
ベピロビルセンを週300 mgの用量で24週間投与したところ、 慢性HBV感染者の9~10%でHBsAgおよびHBV DNAが持続的に消失した。 ベピロビルセンの有効性と安全性を評価するためには、 より大規模で長期間の試験が必要である。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。