海外ジャーナルクラブ
20日前

Vuらは、 全身型重症筋無力症を対象に、 C5標的siRNA製剤cemdisiranについて、 単剤療法およびC5抗体pozelimabとの併用療法の有効性を第Ⅲ相試験 (NIMBLE) にて評価した。 その結果、 24週時点のMG-ADLスコアのベースラインからの平均変化量はcemdisiran単独群で-4.5、 併用群で-4.0、 プラセボ群で-2.2であり、 cemdisiran単独・併用両群でプラセボ群に対し有意にスコアを改善した。 cemdisiran群で12%に上気道感染が発現したが重篤な感染症は認められず、 治療中止に至った有害事象もなかった。 試験結果はLancet誌に発表された。
本試験の限界として、 既存の標的治療からcemdisiran単剤療法への切り替え効果を評価する設計ではなかった点が挙げられます。
アセチルコリン受容体 (AChR) 抗体陽性の全身型重症筋無力症(MG)では、 自己抗体を介した補体活性化が病態を促進する。
本研究では、 補体成分5 (C5) を標的とするsiRNA製剤cemdisiranについて、 単剤療法およびC5抗体pozelimabとの併用療法の有効性を評価した。
本研究は、 13ヵ国86施設で実施された第Ⅲ相・二重盲検・プラセボ対照・無作為化比較試験 (NIMBLE) である。 対象は、 抗AChR抗体または抗LRP4抗体陽性で、 MG-ADLスコアが6点以上の18歳以上の全身型MG患者とした。
患者は、 以下の4群に割り付けられ、 いずれも皮下投与された。
主要評価項目は、 24週時点におけるMG-ADLスコアのベースラインからの変化量とし、 mITT主要解析集団 (試験治療を少なくとも1回受け、 ベースライン後の評価を少なくとも1回受けた最初の245例) で評価した。
安全性は、 試験治療を少なくとも1回受けた全患者の、 治療下での有害事象を評価した。
390例がスクリーニングされ、 本報告におけるデータカットオフ時点で284例が4群に割り付けられた (cemdisiran群79例、 pozelimab群50例、 併用群80例、 プラセボ群75例)。 治療を受けた277例中263例が二重盲検期間を完了した。
mITT主要解析集団 (245例) において、 cemdisiran単剤群および併用群はプラセボ群と比較して、 24週時点MG-ADLスコアを改善した。
24週時MG-ADLスコア平均変化量
24週時MG-ADLスコアのプラセボ調整後平均差
95%CI -3.6~-1.0、 p=0.0005
95%CI -3.0~-0.4、 p=0.0086
二重盲検治療期間中の有害事象発現率は、 cemdisiran群69%、 併用群81%、 pozelimab群82%、 プラセボ群77%であった。 cemdisiran群で最も多かった有害事象は上気道感染 (12%) で、 プラセボ群 (11%) と同程度であり、 重篤な感染症は認められず、 治療中止に至った有害事象もなかった。 二重盲検期間中に死亡例はなく、 期間後に2例の死亡が報告されたが治療関連なしと判断された。
著者らは、 「cemdisiran単剤療法および併用療法は、 全身型MG治療に有効であり忍容性も良好であった。 3ヵ月ごとに皮下投与するcemdisiranは利便性の高い治療選択肢となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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