海外ジャーナルクラブ
1年前

Fascoらは、 進行性尿路上皮癌 (UC) 患者を対象に、 チロシンキナーゼ阻害薬カボザンチニブ (CABO) +抗PD-L1抗体アテゾリズマブ (Atezo) 併用療法*の安全性および有効性について、 国際共同第Ib相試験COSMIC-021における4つの拡大コホートで評価した。 その結果、 コホート全体で臨床活性を示し、 ORRは10~30%、 mPFSは3.0-5.6ヵ月であった。 本研究は、 J Clin Oncol誌において発表された。
ICI治療の種類など、 以前のICI治療に関するデータがないことがlimitationとして挙げられています。
他の固形癌で臨床活性が認められているCABO+Atezoについて、 進行性UCにおいても有効であるとの仮説を立て、 第Ib相試験COSMIC-021の4つの拡大コホートである①シスプラチン (CDDP) 適格、 ②CDDP不適格、 ③プラチナ製剤を含む化学療法 (CT) の治療歴あり、 ④免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の治療歴あり ーーで評価した。
第Ib相試験COSMIC-021における手術不能な進行性UC患者121例が以下の4つのコホートに登録された。
主要評価項目はRECISTv1.1基準に基づく客観的奏効率 (ORR) であり、 担当医師が12ヵ月間は6週ごと、 その後は12週ごとに評価した。
主要評価項目であるORRおよび無増悪生存期間 (PFS) 中央値は、 それぞれ以下のとおりであり、 コホート全体として臨床活性を示した。
ORR
PFS中央値
Grade3/4の治療関連有害事象 (TRAE) およびTRAEにより全治療の中止に至ったTRAEは、 それぞれ以下のとおり報告された。
Grade3/4のTRAE
全治療の中止に至ったTRAE
いずれのコホートにおいてもGrade5のTRAEは報告されなかった。
著者らは 「CABO+Atezo併用療法は、 進行性UC患者のコホート全体に対して臨床的活性を示した。 ICI治療歴がある患者における臨床活性は中程度であった。 安全性プロファイルは従来の報告と一致していた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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