【J Clin Oncol】カボザンチニブ+アテゾリズマブ、 進行尿路上皮癌での効果は?
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海外ジャーナルクラブ

1年前

【J Clin Oncol】カボザンチニブ+アテゾリズマブ、 進行尿路上皮癌での効果は?

【J Clin Oncol】カボザンチニブ+アテゾリズマブ、 進行尿路上皮癌での効果は?
Fascoらは、 進行性尿路上皮癌 (UC) 患者を対象に、 チロシンキナーゼ阻害薬カボザンチニブ (CABO) +抗PD-L1抗体アテゾリズマブ (Atezo) 併用療法*の安全性および有効性について、 国際共同第Ib相試験COSMIC-021における4つの拡大コホートで評価した。 その結果、 コホート全体で臨床活性を示し、 ORRは10~30%、 mPFSは3.0-5.6ヵ月であった。 本研究は、 J Clin Oncol誌において発表された。 
*本邦において、 同併用療法はUCに対して承認適応外

📘原著論文

COSMIC-021 Phase Ib Study of Cabozantinib Plus Atezolizumab: Results from the Locally Advanced or Metastatic Urothelial Carcinoma Cohorts. J Clin Oncol. 2025 Feb 18:JCO2401675. Online ahead of print. PMID: 39965176.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

ICI治療の種類など、 以前のICI治療に関するデータがないことがlimitationとして挙げられています。

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がん研有明病院総合腫瘍科 仲野兼司氏

背景

「CABO+Atezoが進行性UCに有効」 という仮説を検証

他の固形癌で臨床活性が認められているCABO+Atezoについて、 進行性UCにおいても有効であるとの仮説を立て、 第Ib相試験COSMIC-021の4つの拡大コホートである①シスプラチン (CDDP) 適格、 ②CDDP不適格、 ③プラチナ製剤を含む化学療法 (CT) の治療歴あり、 ④免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の治療歴あり ーーで評価した。

研究デザイン

主要評価項目はORR、 4つの患者コホートで評価

第Ib相試験COSMIC-021における手術不能な進行性UC患者121例が以下の4つのコホートに登録された。

  • CDDP適格群 : 30例
  • CDDP不適格群 : 30例
  • CT治療歴あり群 : 30例
  • ICI治療歴あり群 : 31例
CABO40mgを1日1回経口投与、 Atezo1,200mgを3週間に1回静脈内投与された。

主要評価項目はRECISTv1.1基準に基づく客観的奏効率 (ORR) であり、 担当医師が12ヵ月間は6週ごと、 その後は12週ごとに評価した。

結果

ORRは10~30%、 mPFSは3.0~5.6ヵ月

主要評価項目であるORRおよび無増悪生存期間 (PFS) 中央値は、 それぞれ以下のとおりであり、 コホート全体として臨床活性を示した。

ORR

  • CDDP適格群 : 30% (95%CI 15-49%)
  • CDDP不適格群 : 20% (95%CI 8-39%)
  • CT治療歴あり群 : 27% (95%CI 12-46%)
  • ICI治療歴あり群 : 10% (95%CI 2-26%)

PFS中央値

  • CDDP適格群 : 5.5ヵ月 (95%CI 1.6-11.6ヵ月)
  • CDDP不適格群 : 5.6ヵ月 (95%CI 3.1-11.1ヵ月)
  • CT治療歴あり群 : 5.4ヵ月 (95%CI 1.6-7.6ヵ月)
  • ICI治療歴あり群 : 3.0ヵ月 (95%CI 1.8-5.5ヵ月)

安全性プロファイルは従来の報告と一致

Grade3/4の治療関連有害事象 (TRAE) およびTRAEにより全治療の中止に至ったTRAEは、 それぞれ以下のとおり報告された。

Grade3/4のTRAE

  • CDDP適格群 : 43%
  • CDDP不適格群 : 67%
  • CT治療歴あり群 : 57%
  • ICI治療歴あり群 : 45%

全治療の中止に至ったTRAE

  • CDDP適格群 : 17%
  • CDDP不適格群 : 13%
  • CT治療歴あり群 : 3%
  • ICI治療歴あり群 : 19%

いずれのコホートにおいてもGrade5のTRAEは報告されなかった。

結論

CABO+Atezoは臨床活性を示し、 安全性プロファイルは従来と一致

著者らは 「CABO+Atezo併用療法は、 進行性UC患者のコホート全体に対して臨床的活性を示した。 ICI治療歴がある患者における臨床活性は中程度であった。 安全性プロファイルは従来の報告と一致していた」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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