海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Randerathらは、 抗てんかん薬スルチアムの3用量について、 閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する有効性と安全性を用量探索型第Ⅱ相試験 (FLOW) にて評価した。 その結果、 15週後のAHI3aのプラセボを差し引いた調整済み平均相対変化率は、 100mg群で-16.4%、 200mg群で-30.2%、 300mg群で-34.6%と用量依存的な改善効果を示した。 試験結果はLancet誌に発表された。
重度の肥満患者、 高齢者 (75歳以上)、 未コントロールの高血圧患者が除外されているため、 これらへの一般化ができない点はlimitationです。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSA) は有病率が高い疾患にもかかわらず、 本疾患に対し承認を得た薬物療法は未だ存在しない。 スルチアムは炭酸脱水酵素阻害し、 換気反応および上気道筋活動を改善する。 本研究では、 OSAに対するスルチアムの3用量の有効性と安全性を前向きに評価した。
本試験は、 欧州5ヵ国28施設にて実施された多施設共同無作為化比較並行群二重盲検用量探索型第Ⅱ相試験 (FLOW) である。 対象は、 未治療の中等度~重度のOSAを有し、 無呼吸低呼吸指数 (AHI) が1時間あたり15以上50以下の成人とした。 参加者は、 プラセボまたはスルチアム (100mg、 200mg、 300mg) のいずれかを就寝前に15週間服用する群に1:1:1:1で割り付けられた。 無作為化はベースラインAHI3aにより層別化された。 主要有効性評価項目は、 ベースラインから15週後のAHI3aの相対変化率であった。
298例が無作為化され、 240例が15週間の治療を完了した。
完全解析対象集団において、 15週後のAHI3aのプラセボを差し引いた調整済み平均相対変化率は以下の通りであった。
有害事象の発生率は用量依存的に増加した。
10%以上の患者に報告された有害事象は、 感覚異常、 頭痛、 COVID-19感染、 鼻咽頭炎であり、 各発生率は以下の通り (プラセボ群、 100mg群、 200mg群、 300mg群の順) であった。
著者らは、 「スルチアムはOSA、 夜間低酸素症、 睡眠の質、 日中の過度な眠気に対して、 用量依存的かつ一貫した改善効果を示し、 閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療における薬物療法の可能性を示した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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