海外ジャーナルクラブ
12ヶ月前
Neelapu氏らは、 再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫 (iNHL) 患者を対象に、 CD19標的CAR-T細胞アキシカブタゲン シロルユーセル (axi-cel) の長期効果について、 第Ⅱ相多施設単群試験ZUMA-5の3年追跡解析結果を報告した。 その結果、 axi-celはiNHL患者に対して持続的な奏効を示した。 本研究はBlood誌において発表された。
長期アウトカム結果がトップジャーナルに掲載されている点から本研究の価値を証明しています。
Axi-cel (Axicabtagene ciloleucel)
axi-celは、 再発・難治性濾胞性リンパ腫 (FL) および辺縁帯リンパ腫 (MZL) を含む再発・難治性iNHLを対象とした第Ⅱ相多施設単群試験ZUMA-5により、 FLの治療薬として承認されている。 本研究では、 ZUMA-5の長期成績が報告された。
2ライン以上の治療を受けた後に再発・難治性iNHLと診断された患者
白血球除去療法後にリンパ球除去化学療法、 およびaxi-cel投与
全奏効率 (ORR)
無増悪生存期間 (PFS) 、 OS
追跡期間中央値がFL : 41.7ヵ月 (n=127) 、 MZL : 31.8ヵ月 (n=31) の時点では、 ORRは主要解析と同等の結果であった。
PFS中央値
OS中央値
FL群、 MZL群いずれもimmature
前回の解析以降に発現したGrade3以上の有害事象は、 そのほとんどが最近治療を受けた患者に認められた。
3年間に渡るZUMA-5の追跡解析の結果、 axi-celは再発・難治性iNHLに対して持続的に奏効し、 2年を超えてもほとんど再発が見られなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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