海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Concaらは、 RAS/BRAF野生型転移性大腸癌 (mCRC) の1次治療において、 mFOLFOXIRI +パニツムマブ併用とmFOLFOX+パニツムマブ併用を比較したTRIPLETE試験の5年追跡結果を解析した。 その結果、 全生存期間 (OS) 中央値は、 mFOLFOXIRI+パニツムマブ併用で41.1ヵ月であり、 mFOLFOX+パニツムマブ併用の33.3ヵ月に比べ、 有意に改善した (HR 0.79、 95%CI 0.63-0.99、 p=0.049)。 試験結果はJCO誌に発表された。
本研究ではBlinded Independent Central Review (盲検独立中央判定) が実施されておらず、 より客観的な治療効果評価ができなかった点はlimitationです。
第Ⅲ相無作為化比較試験TRIPLETEは、 RAS/BRAF野生型の転移性大腸癌 (mCRC) の1次治療患者を対象に、 mFOLFOXIRIとパニツムマブを併用する検証群 (218例) と、 mFOLFOXとパニツムマブを併用する対照群 (217例) を比較した。
TRIPLETE試験の5年追跡結果について、 OSおよびintention-to-treat(ITT)集団における最新アウトカムを解析した。
追跡期間中央値60.2ヵ月 (四分位範囲49.3-70.0ヵ月) において、 OSは、 臨床的特徴に関わらず一貫して検証群が有意に優れていた。
OS中央値
HR 0.79 (95%CI 0.63-0.99、 p=0.049)
客観的奏効率 (検証群 : 75%、 対照群 : 78%)、 早期腫瘍縮小率、 奏効深度、 R0切除率、 無増悪生存期間には両群間で差を認めなかった。
進行後生存期間 (中央値) は、 検証群24.6ヵ月、 対照群17.7ヵ月であり、 両群間で有意差は認められなかった (HR 0.79、 95%CI 0.62-1.01、 p=0.062)。
その後の2次~4次治療、 非緩和的局所治療の実施率は両群で同等だった。
著者らは、 「RAS/BRAF野生型mCRCの1次治療にて、 mFOLFOXIRI+パニツムマブはmFOLFOX+パニツムマブと比較し、 OSを有意に改善した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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