海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Vulstekeらは、 シスプラチン (CDDP) 不適格の筋層浸潤性膀胱癌患者に対する術前術後療法として、 抗Nectin-4標的抗体薬物複合体エンホルツマブ ベドチン (EV) +抗PD-1抗体ペムブロリズマブ (pembro) 併用療法の有効性および安全性を、 手術単独を対照に第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験KEYNOTE-905で比較評価した。 その結果、 EV+pembro併用療法により無イベント生存 (EFS) 率、 全生存 (OS) 率、 および病理学的完全奏効 (pCR) 率で有意かつ大幅な改善が示された。 本研究はNEJM誌において発表された。
オープンラベル試験であったため、 患者は術後治療開始前にpCRの結果を知らされており、 それが一部で術後治療を辞退する判断に影響した可能性があります。
CDDP不適格MIBCへの周術期EV+P、 EFSイベントリスクを60%低減 : KN-905
CDDP不適格の筋層浸潤性膀胱癌患者の標準治療は、 骨盤リンパ節郭清を伴う根治的膀胱全摘術だが、 周術期治療が転帰を改善する可能性がある。
そこで第Ⅲ相KEYNOTE-905試験では、 同対象に対する術前術後療法として、 EV+pembro併用療法の有効性および安全性を、 手術単独を対照に比較評価した。
CDDP不適格の筋層浸潤性膀胱癌患者344例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目はEFS、 重要な副次評価項目はOSおよびpCR、 その他の副次評価項目は安全性などであった。
追跡期間中央値25.6ヵ月 (範囲11.8-53.7ヵ月) において、 手術はEV+pembro群の87.6%、 対照群の89.7%で施行された。
2年時の推定EFS率はEV+pembro群が74.7%であり、 対照群の39.4%と比べて有意に改善した (HR 0.40 [95%CI 0.28-0.57]、 両側p<0.001)。
2年時の推定OS率はEV+pembro群が79.7%であり、 対照群の63.1%と比べて有意に改善した (HR 0.50 [95%CI 0.33-0.74]、 両側p<0.001)。
pCR率はそれぞれ57.1%、 8.6%であり、 EV+pembro群で有意な改善を示した (推定差 48.3%㌽ [95%CI 39.5-56.5%㌽]、 両側p<0.001)。
有害事象はEV+pembro群の全例 (Grade≥3 71.3%、 Grade≥3の薬剤関連有害事象 45.5%) および対照群の64.8% (Grade≥3 45.9%) で発現した。
著者らは 「CDDP不適格の筋層浸潤性膀胱癌患者において、 周術期のEV+pembroはEFS率、 OS率、 およびpCR率を有意に改善し、 安全性は管理可能であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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