海外ジャーナルクラブ
18時間前

Pedersonらは、 1型糖尿病の認知症リスクを明らかにするために、 米国成人の便宜標本であるAll of Us (AoU) コホートを用いた前向き研究を実施した。 その結果、 認知症発症リスクは1型糖尿病で調整HR 2.82 (95%CI 2.28-3.48)、 2型糖尿病で調整HR 2.08 (95%CI 1.87-2.31) であり、 1型糖尿病でより高リスクであった。 性別・人種・民族別の層別解析でも同様の結果を得た。 試験結果はNeurology誌に発表された。
糖尿病の分類には既存の電子カルテおよびアンケートデータを用いており、 診断が医療機関に依存する点、 記録の不完全性、 参加者の自己認識の違い、 フォローアップの不均一性などにより、 誤分類が生じた可能性があります。
糖尿病の認知症リスクを示す既存研究の多くは2型糖尿病または糖尿病全般を対象としており、 1型糖尿病の認知症リスクについては不明なままである。
そこで本研究では、 1型糖尿病および2型糖尿病と認知症発症との関連を評価した。
本前向きコホート研究では、 米国成人の便宜標本であるAll of Us (AoU) コホートにおける、 50歳以上の参加者の既存アンケート結果および電子カルテデータを用いた。
糖尿病型と認知症発症との関連について、 Cox比例ハザードモデルを用いてHRおよび95%CIを推定した。
28万3,772例 (平均年齢64.6歳、 女性56.7%) を、 ベースラインから平均2.4年追跡した。
糖尿病のない群と比較して、 1型糖尿病群・2型糖尿病群ではともに認知症発症率が高かった。
(95%CI 2.28-3.48)
(95%CI 1.87-2.31)
結果は、 性別、 人種、 民族別の層別解析でも概ね同様であった。
著者らは、 「AoUコホートにおいて糖尿病は認知症リスク上昇と関連しており、 特に1型糖尿病で高リスクであった。 今後、 1型糖尿病と認知症リスク上昇を結びつける機序の解明が求められる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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