海外ジャーナルクラブ
1年前
Desaiらは、 高血圧の患者を対象に、 RNA干渉治療薬zilebesiranの効果を第Ⅰ相試験で検討。 その結果、 血清アンジオテンシノーゲン値および24時間外来血圧の用量依存的低下は、 zilebesiran 200mg以上の単回皮下投与後24週間まで持続した。 本研究はNEJM誌において発表された。
本研究、 実はphase 1 studyです。 first-in-human研究で十分な臨床効果を認めています。
アンジオテンシノーゲンはアンジオテンシンペプチドの唯一の前駆体であり、 高血圧の発症に重要な役割を担っている。 zilebesiranは作用時間が長く、 肝アンジオテンシノーゲン合成を阻害するRNA干渉治療薬である。
高血圧患者
安全性、 薬物動態学的および薬力学的特性、 24時間外来血圧測定による収縮期および拡張期血圧のベースラインからの変化
登録された107例の患者のうち、 5例に軽度の一過性の注射部位反応がみられた。 低血圧、 高カリウム血症、 腎機能の悪化による医療介入の報告はなかった。
zilebesiranを投与された患者は、 投与量と相関する血清アンジオテンシノーゲン値の低下を認めた。
zilebesiranの単回投与 (≧200mg) は、 8週目までに収縮期血圧 (>10mmHg) および拡張期血圧 (>5mmHg) の低下と関連していた。 これらの変化は日周期を通して一貫しており、 24週目においても持続していた。
パートBとEの結果は、 それぞれ高塩分食による血圧改善効果の減弱とイルベサルタンとの併用による効果の増強と一致していた。
血清アンジオテンシノーゲン値および24時間外来血圧の用量依存的低下は、 zilebesiran 200mg以上の単回皮下投与後24週間まで持続した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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