HOKUTO通信
2年前
京都大医学部の水口 (みなくち) 創太投手 (23) が、 プロ野球ソフトバンクから育成ドラフト7位で指名を受けた。 ここでは普通のドラフトと 「育成」 の違いを紹介する.
「周りの意見を聞きながら、 自分なりに結論を出したい」 20日のドラフト会議後、水口投手はこう語った。
京大からは2014年の田中英祐投手 (17年末に引退) 以来2人目、同大医学部では初のドラフト指名という朗報に、喜びを口にしながらも球界入りの即答を避けた。 指名が 「育成」 という枠だったからだ。
プロ野球の育成選手制度は2005年、 若手の発掘と育成のために設けられた。 1球団最大70人までの「支配下登録選手」(一軍、 二軍の所属全選手) とは別枠となる。
「育成」 は「支配下」とどう違うのか。 まず大きいのは、出場できるのがオープン戦や二軍の試合に限られ、一軍の公式戦には出られないことだ。
見た目では、 3桁となる背番号が目を引く。 基本は100番台だが、 打撃投手などのスタッフと区別するため、 0から始まる3桁や200番台とする球団もある。
お金の条件はかなりシビアだ。 最低年俸は 「支配下登録」 の420万円に対し、 230万円。 育成契約選手の年俸はおおむね400万程度までと推定されており、 億単位を稼ぐことも多い一軍の主力選手とは大きなギャップがある。
通常のドラフトなら指名された選手個人に支払われる契約金もない。 代わりに約300万円の支度金が支払われるという。
過去には、 育成出身で1億円プレーヤーになった巨人の山口鉄也投手 (2018年に現役引退) のようなケースも多い。 待遇の厳しさをパワーに変え、スター選手にのし上がる力強さが求められている。
京大初のプロ野球選手となった田中投手は1軍未勝利のまま、 3年間でプロ生活を終えた. 水口投手が入団を決意した際は、京大出身投手として新たな歴史を築けるか注目したい.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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