【J Thorac Oncol】肺癌TNM分類第9版がオンライン版掲載
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8ヶ月前

【J Thorac Oncol】肺癌TNM分類第9版がオンライン版掲載

【J Thorac Oncol】肺癌TNM分類第9版がオンライン版掲載
Rami-Portaらは、 肺癌TNM分類第9版におけるTNM病期群改訂の提案に向けて、 新規にデータベースを収集し、 分析した。 その結果、 改訂分類は患者予後の弁別と治療アプローチの最適化に有益であると判断され、 J Thorac Oncol誌においてARTICLES IN PRESSでTNM分類第9版が発表された。 

📘原著論文

The IASLC Lung Cancer Staging Project: Proposals for Revision of the TNM Stage Groups in the Forthcoming (Ninth) Edition of the TNM Classification for Lung Cancer. J Thorac Oncol. 2024 Mar 4:S1556-0864(24)00079-0. PMID: 38447919

👨‍⚕HOKUTO監修医コメント

TNM分類の第9版が発表され、 N2がN2a/N2bに、 M1cがM1c1/M1c2に分かれる、 とのことです。

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解説 : 国立がん研究センター中央病院呼吸器内科医長 吉田達哉氏

国際肺癌学会が新規分類を提案

肺癌TNM分類は、 病態の正確な分類と予後予測のため定期的に見直しと改訂が行われている。 国際肺癌学会 (IASLC) は、 第9版の提案を行うにあたり新規にデータベースを収集し、 分析した。

新規カテゴリを考慮しデータ収集

解析可能な7万6,518例が対象

登録肺癌患者12万4,581例のうち、 解析可能であった7万6,518例 (臨床病期5万8,193例、 病理学的病期3万9,192例、 非小細胞肺癌6万2,611例) が対象になった。

複数解析で潜在的ステージ分類を評価

生存解析では、 新たに提案されたN2のサブカテゴリおよびM1cのサブカテゴリが考慮された。

N2サブカテゴリ

  • N2a : 同側縦隔または気管分岐下リンパ節の単一領域病変
  • N2b : 同側縦隔/気管分岐下リンパ節の多領域病変

M1cサブカテゴリ

  • M1c1 : 1臓器における多発遠隔転移
  • M1c2 : 多臓器における多発遠隔転移

再帰的分割、 潜在的グループ内の均質性の評価および潜在的グループ間の識別、 生存差の臨床的・統計的有意性の評価、 多変量回帰および一般化の可能性の広範な評価など、 複数の解析を用いて、 いくつかの潜在的ステージ分類が評価された。

第9版での病期分類

T1N1、 T1N2a、 T3N2a

それぞれⅡA、 ⅡB、 ⅢAに割り付けられた。

T2aN2b、 T2bN2b

いずれもⅢBに割り付けられた。

M1c1、 M1c2

ⅣBのまま変更なしとされた。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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