海外ジャーナルクラブ
7日前

Döhnerらは、 コア結合因子急性骨髄性白血病 (CBF-AML) 患者を対象に、 集中化学療法へのマルチキナーゼ阻害薬ダサチニブ併用の有無による有効性および安全性を海外多施設共同第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験で比較評価した。 その結果、 ダサチニブ併用は無イベント生存期間 (EFS)、 全生存期間 (OS)、 および無再発生存期間 (RFS) を改善しなかった一方で、 毒性の増加と関連していた。 本研究はBlood誌において発表された。
主要評価項目であるEFSには、 分子学的再発に加えて、 微小残存病変 (MRD) が陰性化せず持続する状態も含めた独自定義が用いられており、 従来の定義との比較や臨床的解釈には注意を要する。
CBF-AMLは、 KIT遺伝子変異およびKIT発現異常と関連している。
本研究では、 CBF-AML患者を対象に、 集中化学療法へのマルチキナーゼ阻害薬ダサチニブ併用の有無による有効性および安全性を第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験で比較評価した。
CBF-AML患者202例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目はEFS、 副次評価項目はOS、 RFS、 および累積再発率 (CIR) などであった。
対象患者の年齢中央値は49歳 (範囲 18-77歳) であった。 94例がt (8;21)、 108例がinv (16) /t (16;16) であり、 58例 (28.7%) がKIT遺伝子共変異を有していた。
主要評価項目であるEFS (HR 0.92 [95%CI 0.63-1.33]、 p=0.66) に加え、 副次評価項目であるOS (HR 0.93 [95%CI 0.53-1.63]、 p=0.79)、 RFS (HR 0.82 [95%CI 0.55-1.21]、 p=0.31)、 CIR (p=0.37) においても両群間に有意差は認められなかった。
また、 年齢、 CBF-AMLのタイプ、 およびKIT遺伝子変異の有無に基づくサブグループ解析においても、 両群間でEFSに有意差は認められなかった。
重篤な有害事象 (AE) の発現率は、 標準群 (36%) と比べてダサチニブ群 (64%) で高かった。
著者らは 「CBF-AML患者において、 集中化学療法へのダサチニブ併用は生存アウトカムを改善しなかった一方で、 毒性の増加と関連していた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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