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27日前

Gooderhamらは、 ウパダシチニブの12週時点でのEASI 90達成に基づく用量調節の効果と安全性について検証した。 その結果、 12週時点にEASI 90未達成で30mgに増量した群では、 48.1%が24週時点でEASI 90を達成した。 また、 12週時点にEASI 90を達成し15mgに減量した群では68.5%がEASI 90を維持した。 試験結果はBr J Dermatol誌に発表された。
治療期間が24週間であり、 12週後に 1 回の用量増減を行ったのみで、 実臨床で重要となり得る追加の用量調整については評価していない点がlimitationです。
アトピー性皮膚炎 (AD) に対するウパダシチニブの効果と安全性について、 主要臨床試験では15 mgおよび30 mgの固定用量で評価されている。
本研究では、 中等症以上の成人AD患者を対象に、 12週間投与後の臨床反応 (EASI 90) に基づく30mgへの増量および15mgへの減量の有効性と安全性を、 無作為化盲検Treat-to-Target多施設第Ⅲb/Ⅳ相試験にて評価した。
461例の患者を15mg群と30mg群に1 : 1で無作為化し、 12週時点で15mg群でEASI 90を達成しなかった患者は30mgに増量し、 達成した患者は同用量を継続した。 30mg群でEASI 90を達成しなかった患者は同用量を継続し、 達成した患者は15mgに減量の上、 それぞれさらに12週間投与した。
主要な有効性評価項目は24週時点でのEASI 90達成率とし、 記述的に報告した。 安全性も評価した。
24週時点のEASI 90達成率は以下の通りであった。
12週時EASI 90未達患者
48.1% (95%CI 39.6-56.6)
29.3% (95%CI 19.4-39.1)
12週時EASI 90達成患者
68.5% (95%CI 60.5-76.4)
74.6% (95%CI 64.5-84.8)
24週時点では、 増量群の32.5% (95%CI 22.5-42.6)、 減量群の38.0% (95%CI 28.5-47.5) が、 WP-NRSスコア0/1を達成した 。 増量群の20.7% (95%CI 12.0-29.5)、 減量群の35.0% (95%CI 25.7-44.3) は、 EASI 90とWP-NRS 0/1の両方を達成した。
24週時点での治療に伴う有害事象は、 15mg継続群の43.1%、 増量群の54.2%、 30mg継続群の61.5%、 減量群の48.9%に報告された。 悪性腫瘍、 静脈血栓塞栓症イベント、 死亡の報告はなかった。
著者らは、 「中等症以上のAD患者に対し、 12週時点でのEASI 90達成に基づきウパダシチニブを用量調節することは、 24週時点でのEASI 90の達成・維持に寄与することが示された。 新たな安全性シグナルは認められなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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