海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Zhuらは、 進行尿路上皮癌で過剰発現するTROP2を標的とした抗体薬物複合体sacituzumab tirumotecan (sac-TMT) 単剤療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験の予備解析を実施した。 その結果、 局所進行または転移性尿路上皮癌患者において、 奏効率は31%、 疾患制御率は71%であり、 全生存期間中央値は12.1ヵ月であった。 試験結果はAnn Oncol誌に発表された。
登録者の90%以上が中国人ですが、 潰瘍性大腸炎における中国・日本・欧米人の遺伝的差異が報告されていることから、 これらがsac-TMTの治療反応性に影響するかは不明です。
トロホブラスト細胞表面抗原2 (TROP2) は進行または転移性尿路上皮癌で過剰発現しており、 治療標的として有望である。 TROP2を標的とする抗体薬物複合体sacituzumab tirumotecan (sac-TMT) は、 腫瘍細胞へのペイロード送達を最大化する独自の二官能性リンカーを有する。 本研究では、 進行または転移性尿路上皮癌患者を対象としたsac-TMT単剤療法に関する第Ⅰ/Ⅱ相試験 (2870-001/KL264-01) の予備結果について報告する。
対象は、 局所進行または転移性尿路上皮癌で、 化学療法および抗PD-(L)1療法を1ライン以上受けた後に病勢進行した患者とした。 患者は、 病勢進行、 不耐容、 または被験者/医師の判断に至るまで、 sac-TMT 5 mg/kgを2週間ごとに静脈内投与された。
主要評価項目はRECIST v1.1に基づく客観的奏効率 (ORR) とし、 副次評価項目は奏効期間 (DOR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 および安全性とした。
49例がsac-TMTで治療され、 本解析における追跡期間中央値は18.8ヵ月であった。
ORRは31% (95%CI 18‒45)、 疾患制御率は71% (95%CI 57‒83) であった。
DOR中央値は未到達であり、 12ヵ月時点での奏効持続確率は53%であった。
PFS、 OS中央値は以下の通りで、 18ヵ月時点での無増悪生存率は26%、 全生存率は33%であった。
グレード3/4の治療関連有害事象は31例 (63%) に発現し、 貧血 (41%)、 好中球数減少 (35%)、 白血球数減少 (20%)、 口内炎 (12%)、 血小板数減少 (8%) が高頻度であった。 グレード5の治療関連有害事象や発熱性好中球減少症の発現はなかった。
著者らは、 「sac-TMT単剤投与は、 前治療歴の多い進行または転移性尿路上皮癌患者において有望な抗腫瘍活性を示し、 安全性プロファイルも忍容可能であった。 今後、 この患者集団でのさらなる評価が求められる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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