【NEJM】NTCP阻害薬blevirtide、 慢性D型肝炎のHDV RNAとALT値を改善
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海外ジャーナルクラブ

1年前

【NEJM】NTCP阻害薬blevirtide、 慢性D型肝炎のHDV RNAとALT値を改善

【NEJM】NTCP阻害薬blevirtide、 慢性D型肝炎のHDV RNAとALT値を改善
Wedemeyerらは、 慢性D型肝炎患者を対象に、 NTCP阻害薬bulevirtideの有効性を第Ⅲ相臨床試験で検討。 その結果、 48週間のblevirtide投与により、 D型肝炎ウイルス (HDV)  RNAとALT値が低下した。 本研究はNEJM誌において発表された。

📘原著論文

A Phase 3, Randomized Trial of Bulevirtide in Chronic Hepatitis D. N Engl J Med. 2023 Jul 6;389(1):22-32. PMID: 37345876

👨‍⚕️監修医師のコメント

コントロール群の12%がALTが正常値になっています。 これが正常のコントロール反応でどの研究でも約1割程度が正常化・改善します。 民間療法などが何にでも効く、 というのはこの変化です。 当然ながらHDV RNAは陰性化しないようです。


背景

bulevirtideはHDVの肝細胞への侵入を阻害する薬物であり、 慢性D型肝炎の治療に期待されている。

研究デザイン

対象

慢性D型肝炎患者

介入

患者を以下の群に1:1:1の割合で割り付け

  • 2mg群:49例
144週間、 1日2mgのbulevirtideを皮下投与
  • 10mg群:50例
144週間、 1日10mgのbulevirtideを皮下投与
  • 対照群:51例

主要評価項目

48週目にHDV RNA量が検出されないか、 またはベースラインから1mLあたり2 log10 IU以上減少していること、 およびアラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 量が正常化していることの複合イベント

副次評価項目

48週目にHDV RNAレベルが検出されないこと (2mg群と10mg群を比較)

研究結果

主要評価項目の達成

  • 2mg群:45%
  • 10mg群:48%
  • 対照群:2%
  • 各投与量群と対照群の比較のP<0.001

副次評価項目

  • 2mg群:12%
  • 10mg群:20%

ALT値の正常化

  • 2mg群:51% (対照との差:39%ポイント、 95%CI 20-56)
  • 10mg群:56% (対照との差:44%ポイント、 95%CI 26-60)
  • 対照群:12%

B型肝炎ウイルス表面抗原 (HBsAg) の消失または減少

bulevirtide投与群においては、 48週目までのHBsAgの消失、 またはHBsAg値の1log10 IU/mL以上の減少は認められなかった。

安全性評価

bulevirtide投与群において多かった有害事象

  • 対照群に比し、 bulevirtide投与群において多かった有害事象は、 頭痛、 そう痒症、 疲労、 好酸球増多、 注射部位反応、 上腹部痛、 関節痛、 無力症であった。

重篤な有害事象

  • 治療に関連した重篤な有害事象は発生しなかった。

胆汁酸値の上昇

  • bulevirtide投与群においては用量依存的な胆汁酸値の上昇が認められた。

結論

48週間のblevirtide投与により、 D型慢性肝炎患者のHDV RNAとALT値は低下した。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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