海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前

Kimらは、 早期子宮頸癌患者を 「低リスク群」 と 「非低リスク群」 に層別化し、 単純子宮全摘出術 (SH) と広汎子宮摘出術 (RH) の転帰について、 国際多施設共同無作為化比較試SHAPEで比較した。 その結果、 低リスク群ではSH・RHともに再発は認められず、 非低リスク群でもSHとRHで再発率・生存率は同等であった。 また、 両群においてSHは尿閉および尿失禁のリスク低下と関連していた。 試験結果はGynecol Oncol誌に発表された。
SHAPE試験の原試験で、 術前円錐切除および脈管侵襲が層別化因子として考慮されていなかった点はlimitationです。
SHAPE試験では、 SHまたはRHを受けた患者を、 低リスク群と非低リスク群に分類。各群においてSH群とRH群の間で、 無再発生存 (RFS) および全生存 (OS) を含む生存転帰、 ならびに術中・術後合併症の罹患率を比較した。 また、 再発および死亡率に関連する因子についても検討した。
低リスク群 (107例) では、 SH群・RH群ともに再発は認められず、 中央値4.5年の追跡期間中にRH群で非腫瘍関連死が1例のみ発生した。
非低リスク群 (575例) では、 SH群はRH群と比較して、 3年骨盤内RFS、 骨盤外RFS、 全体RFS、 OSがすべて同等であった。
SH群vsRH群
HR 1.15 (95%CI 0.49–2.70)
HR 3.64 (95%CI 0.76–17.5)
HR 1.56 (95%CI 0.70–3.48)
HR 1.21 (95%CI 0.41–3.59)
SHは再発および死亡率と関連せず、 子宮摘出標本に残存病変がないことが低再発と関連していた。 両群においてSHは尿閉および尿失禁のリスク低下と関連していた。
著者らは、 「SHAPE試験における低リスクおよび非低リスクの早期子宮頸癌患者において、 単純子宮摘出術は広汎子宮摘出術と同等の再発率・生存率を示し、 合併症罹患率は低い結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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