【JAMA】待機的心臓手術後、 ダパグリフロジン4回投与でAKI発生率を低下
著者

海外ジャーナルクラブ

3日前

【JAMA】待機的心臓手術後、 ダパグリフロジン4回投与でAKI発生率を低下

【JAMA】待機的心臓手術後、 ダパグリフロジン4回投与でAKI発生率を低下
Oosterom-Eijmaelらは、 待機的心臓手術を受ける成人患者において、 手術前日から開始する選択的SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの計4回投与について、 二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験で検討。 その結果、 術後7日間の急性腎障害 (AKI) 発生率を低下させることが示された。 試験結果はJAMA誌において発表された。

📘原著論文

Dapagliflozin and Acute Kidney Injury Following Cardiac Surgery: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2026 Jul 30. Online ahead of print. PMID: 42530910

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

対象者の97%がWhite、 76%が男性であり、 さらにSGLT2阻害薬使用者が除外されていたため、 2型糖尿病、 心不全、 慢性腎臓病患者が少なく、 一般化可能性に限界があります。 また、 待機的心臓手術以外の患者には適用できません。

関連コンテンツ

💊フォシーガ錠10mg

糖尿病薬 > 選択的SGLT2阻害薬 心血管系用薬

背景

待機的心臓手術後のAKI、 予防薬が課題

待機的心臓手術を受ける患者の2~50%が、 術後にAKIを発症する。 一方で、 待機的心臓手術後のAKIを予防する薬剤は同定されていない。

研究デザイン

主要評価は術後7日間のAKI発生の群間差

本試験は、 オランダの7施設で実施され、 対象は待機的心臓手術を受ける成人だった。 患者は以下の2群に1:1で割り付けられた。

  • ダパグリフロジン群 : 392例
ダパグリフロジン10mgを1日1回、 手術前日から術後2日目まで計4回投与
  • プラセボ群 : 392例

主要評価項目は、 術後7日間におけるKDIGO基準で定義されたAKI発生の群間差とした*。

*KDIGO基準では、 術後48時間以内の血清クレアチニン0.3mg/dL (26.5µmol/L) 以上の上昇、 術後7日以内の血清クレアチニン値の1.5倍以上への上昇、 または6~12時間にわたる尿量0.5mL/kg/h未満のいずれかをAKIと定義

結果

登録症例の99%が追跡検査を完了

登録された784例のうち778例 (99%) が追跡検査を完了した。 年齢中央値は68歳 (IQR 61-74)、 BMI中央値は27 (IQR 25-30)、 推算糸球体濾過量 (eGFR) 中央値は80mL/min/1.73m² (IQR 67-89) であった。

AKI発生率が有意に低下

術後7日間の追跡期間において、 AKI発生率はダパグリフロジン群が28%で、 プラセボ群の52%と比較し、 有意に低かった (相対リスク0.54 [95%CI 0.45-0.65]、 p<0.001)。

主な有害事象は心房細動と再手術

最も頻度の高い有害事象は、 心房細動と再手術であった。 心房細動の発生率はダパグリフロジン群45%、 プラセボ群45%であり、 再手術はそれぞれ11%、 10%であった。

結論

ダパグリフロジンで術後AKI発生が低減

著者らは、 「待機的心臓手術において、 手術前日からのダパグリフロジン計4回投与は、 術後7日間のAKI発生率を低下させた」 と報告している。


※X (旧Twitter) の利用規約に基づき、 サブライセンスが認められている埋め込み形式でポストを紹介しています。 掲載停止のご希望がある場合は、 XのHOKUTO公式アカウント (@HOKUTOmed) までDMでご連絡をお願いします。

ポストのGif画像
【JAMA】待機的心臓手術後、 ダパグリフロジン4回投与でAKI発生率を低下の全コンテンツは、医師会員限定でアプリからご利用いただけます*。
*一部のコンテンツは非医師会員もご利用いただけます
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
【JAMA】待機的心臓手術後、 ダパグリフロジン4回投与でAKI発生率を低下