海外ジャーナルクラブ
3日前

Oosterom-Eijmaelらは、 待機的心臓手術を受ける成人患者において、 手術前日から開始する選択的SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの計4回投与について、 二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験で検討。 その結果、 術後7日間の急性腎障害 (AKI) 発生率を低下させることが示された。 試験結果はJAMA誌において発表された。
対象者の97%がWhite、 76%が男性であり、 さらにSGLT2阻害薬使用者が除外されていたため、 2型糖尿病、 心不全、 慢性腎臓病患者が少なく、 一般化可能性に限界があります。 また、 待機的心臓手術以外の患者には適用できません。
待機的心臓手術を受ける患者の2~50%が、 術後にAKIを発症する。 一方で、 待機的心臓手術後のAKIを予防する薬剤は同定されていない。
本試験は、 オランダの7施設で実施され、 対象は待機的心臓手術を受ける成人だった。 患者は以下の2群に1:1で割り付けられた。
主要評価項目は、 術後7日間におけるKDIGO基準で定義されたAKI発生の群間差とした*。
登録された784例のうち778例 (99%) が追跡検査を完了した。 年齢中央値は68歳 (IQR 61-74)、 BMI中央値は27 (IQR 25-30)、 推算糸球体濾過量 (eGFR) 中央値は80mL/min/1.73m² (IQR 67-89) であった。
術後7日間の追跡期間において、 AKI発生率はダパグリフロジン群が28%で、 プラセボ群の52%と比較し、 有意に低かった (相対リスク0.54 [95%CI 0.45-0.65]、 p<0.001)。
最も頻度の高い有害事象は、 心房細動と再手術であった。 心房細動の発生率はダパグリフロジン群45%、 プラセボ群45%であり、 再手術はそれぞれ11%、 10%であった。
著者らは、 「待機的心臓手術において、 手術前日からのダパグリフロジン計4回投与は、 術後7日間のAKI発生率を低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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