海外ジャーナルクラブ
16日前

Zhouらは、 EGFR遺伝子変異とTP53遺伝子変異を併存する、 未治療の進行非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象に、 第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬オシメルチニブへの化学療法の上乗せを無作為化比較試験で検討。 その結果、 オシメルチニブ+化学療法の併用療法がPFSを有意に延長することが示された。 試験結果はJAMA誌において発表された。
データカットオフ時点では全生存期間 (OS) のイベント数が少なく、 OSデータは未成熟で確定的な評価はできません。 オシメルチニブ+化学療法群で単剤群より良好な傾向が認められましたが、 長期生存利益の確認にはさらなる追跡が必要です。
EGFR変異陽性NSCLCでは、 併用療法が有望な治療戦略として位置付けられつつある。 一方で、 その臨床的なベネフィット・リスクのバランスをめぐる議論は決着していない。 どの患者集団が併用の恩恵を最も受けるのかは特定されておらず、 アンメットニーズとして残されている。
本試験では、 TP53変異を併存するEGFR変異進行NSCLCを対象に、 1次治療としてのオシメルチニブ + 化学療法の有効性・安全性を前向きに比較した。
中国国内17施設で実施され、 対象はTP53変異とEGFR感受性変異を併存する、 未治療のStage IVまたは再発非扁平上皮NSCLC患者だった。
患者は以下の2群に1:1で無作為化された。
主要評価項目は、 治験医師評価による無増悪生存期間 (PFS) だった。
2025年11月11日のデータカットオフ時点で、 追跡期間中央値は併用群25.1ヵ月・単剤群26.1ヵ月だった。 PFS中央値は併用群が34.0ヵ月、 単剤群が15.6ヵ月であり、 併用群で有意に延長した (差18.4ヵ月 [95%CI 9.9-22.3ヵ月]、 HR 0.44 [95%CI 0.32-0.60]、 p<0.001)。
PFSのベネフィットは、 脳転移を有する患者やL858R変異を有する患者を含む、 事前規定のサブグループ全体で一貫していた。
OSデータはimmatureだが、 併用群でOS改善傾向が認められた。
Grade 3以上の治療関連有害事象の発現率は併用群で高かった一方で、 新たな安全性シグナルは認められなかった。
著者らは、 「本試験の結果は、 EGFR変異陽性NSCLCにおいて、 患者特性に応じた個別化併用療法を検討する臨床的根拠となる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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