海外ジャーナルクラブ
1年前
Loombaらは、 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) 患者を対象に、 線維芽細胞増殖因子 (FGF21) アナログpegozaferminの有効性と安全性を二重盲検無作為化プラセボ対照第IIb相試験ENLIVENで検討。 その結果、 pegozaferminは肝線維化の改善効果に優れ、 NASH消失の達成割合も良好であることが示された。 本研究はNEJM誌において発表された。
P2 (第Ⅱ相) 試験なのですが、 最近の傾向として”有効性”の記載が多く、 ”安全性”の記載が少なくなってきている印象があります。 それだけ有効性の高い薬剤が開発されてきている裏付けかもしれません。
pegozaferminは、 NASHおよび重症の高トリグリセリド血症の治療薬として開発中の長時間作用型のFGF21アナログである。 しかし、 NASH患者に対するその有効性と安全性はまだ十分に確立されていません。
生検でNASHが確認され、 線維化がF2期またはF3期の患者
患者を以下の群に無作為に割り付け
ペゴザフェルミン療法に関連した最も一般的な有害事象は、 吐き気と下痢であった。
この第Ⅱb相試験では、 pegozaferminによる治療は肝線維化の改善につながった。 これらの結果はpegozaferminの第Ⅲ相開発への進展を支持するものである。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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