海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前

McDermottらは、 早期関節リウマチ (RA) の患者を対象に、 関節リウマチ関連間質性肺疾患 (RA-ILD) の有病率、 リスク因子、 および提案されているスクリーニング戦略の有用性を前向きコホートを用いた横断解析で検討した。 その結果、 早期RAにおけるRA-ILDは一定の頻度で認められ、 年齢および疾患活動性が主なリスク因子であり、 複数の簡便なスクリーニング基準が高い感度を示すことが明らかとなった。 本研究はLancet Rheumatologyにおいて発表された。
本研究はベースライン時点の横断データであり、 リスク因子とILD発症・進行の因果関係は明確には判断できず、 SAIL-RAの追跡研究が継続中のため、 さらなる早期発見・治療の効果に関する検討が必要です。
RA-ILDは、 RA患者の予後を規定する重要な合併症だが、 発症初期のRA患者における有病率やリスク因子、 適切なスクリーニング方法に関するエビデンスは限られている。
前向き研究である 「早期RAにおける炎症性関節炎および間質性肺疾患研究 (SAIL-RA) 」 の横断的解析を行った。 対象は、 発症2年以内の早期RA患者だった (米国5施設)。 参加者は、 調査票、 病歴、 胸部高分解能CT (HRCT)、 肺機能検査、 自己抗体測定を通じて評価された。 主要評価項目は、 HRCTに基づくRA-ILDの有無だった。
SAIL-RAコホートに含まれた191例のうち、 172例が胸部HRCT撮影を完了し、 172例に対して本解析が行われた。 HRCTでは、 11%にRA-ILDを認めた。
RA-ILDと有意に関連した因子は以下の通りだった。
スクリーニング戦略の性能は下記の通り。
感度
特異度
RA-ILD 1例を検出するために必要なスクリーニング人数は、 3.6~7.7人だった。
著者らは、 「早期RA集団において、 11%にRA-ILDが認められ、 中等度/高疾患活動性および年齢≧60歳は、 早期RAのRA-ILDと強く関連していた。 診療現場で日常的に利用可能な因子を用いたスクリーニング戦略は、 早期RAにおけるRA-ILDの検出において有望であることが示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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