インタビュー
23日前

誰しも立ち止まり、 迷い、 そして踏み出した人生の瞬間がある。 医師の原点や転換点にフォーカスするインタビュー企画 「Doctor’s Career」。 今回は、 関西医科大学 呼吸器腫瘍内科学講座助教の勝島詩恵先生に話を聞いた。 (全4回の第1回)
広島県尾道市生まれ。 歯科医の父と看護師資格を持つ母のもとで育ち、 医療は常に身近なところにあった。
「父を継いで歯科医になろうと目指した時期もあったんです」

「歯学部受験は父の跡継ぎという意識もありました。 受験に失敗し、 純粋に憧れていた医師を目指そうと切り替えました。 元々、 漫画のブラックジャックを読んだり色々な医療ドラマを見たりするのが好きだったんです」
東京の大学に進学しキラキラしている姉の姿を見て、 「私も都会に出て羽ばたきたい」 と福岡県の医学部に進学した。
久留米大での6年間は、 学業に加え、 バスケ部や英語クラブ、 カナダでのホームステイ、 スノーボードデビューなどアクティブに過ごした。

「国家試験に合格した春、 父から『病院に行けば皆から先生と呼ばれる。 でも過信してはいけない。 必ず確信を持って患者を診なさい』と言われました」
医師21年目を迎えた今も、 その言葉をかみしめている。
初期研修は広島県の呉共済病院。 見学では 「すごく忙しいけれど、 経験できることは多い」 と説明を受けた。
「私は負けず嫌いで、 納得するまで諦めない性格。 だから、 忙しい環境で鍛えられたいと逆に燃えたんです」

その説明通り、 徒歩5分の家にも戻れないほど忙しい日々を送った。 しかし、 仲間と一緒に夜な夜なお腹を出し合ってエコーの練習をするなど、 皆で助け合った。
「器用なタイプではなく、 失敗も多くて…。 そのことを引け目に感じることもありましたが、 持ち前の根性で乗り切りました」

「学生時代は、 Dr.コトーのような総合診療医になりたいと思っていたんです。 外科も産婦人科も小児科も全部できるような医師に憧れていました」
ただ、 自分は 「全体を把握して効率的に物事をさばくのが得意ではない」 とも感じていた。
そんな時に出会ったのが呼吸器内科だった。 感染症からアレルギー、 膠原病、 がんまで幅広く扱い、 急性期から終末期まで患者を支える。
「総合診療に通じる広さがあり、 臨床実習で出会った尊敬する呼吸器内科の先生の姿にも惹かれ、 この道を選択しました」
その後、 大阪に拠点を移し、 後期研修に励んだ。

「とにかく熱気あふれる土地で、 呼吸器内科医としてのスタートを切りました。 基礎をしっかり教えてくれる指導医のほかスタッフにも恵まれ、 本当に大切な出会いがたくさんありました」


編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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