海外ジャーナルクラブ
1年前
Lingvayらは、 経口血糖降下薬でコントロール不良でインスリン治療を開始する2型糖尿病患者を対象に、 週1回投与の基礎インスリン製剤icodecと、 1日1回投与のインスリンデグルデクの有効性と安全性を比較する二重盲検第Ⅲ相非劣性無作為化比較試験を実施。 その結果、 icodec群はインスリンデグルデク群よりも26週投与後のHbA1c低下率が優れていた。 本研究はJAMA誌において発表された。
事前にMethodのところにif noninferiority was demonstrated, superiority of icodec to degludec was also tested.とあります。 その結果として, confirming noninferiority (P<0.001) and superiority (P=0.002)と続くわけです。
インスリン分泌指数 (II : Insulinogenic Index)
2型糖尿病患者において、 週1回投与のicodecは、 毎日の基礎インスリン製剤に代わるより簡便な投与法を提供できる可能性がある。
HbA1cが7~11% (53-97mmol/mol) で,インスリン以外の血糖降下薬で治療を受けている成人の2型糖尿病患者
患者を以下の群に1:1の割合で無作為に割り付け
ベースラインから26週目までのHbA1cの変化
ベースラインから26週目までの空腹時血糖値の変化 (ETD:0、 95%CI -6- 5mg/dL、 P=0.90)、 治療最後の2週間の週平均インスリン投与量、 ベースラインから26週目までの体重変化 (2.8 kg vs 2.3 kg、 ETD 0.46、 95%CI -0.19-1.10kg、 P=0.17) については、 icodec群とデグルデク群の間に有意差はなかった。
0~31週目までの発生率はデグルデク群よりicodec群で高かったが、 率比において有意差はなかった (1患者年間曝露あたり0.31件 vs 0.15件、 P=0.11)。0~26週目まではicodec群で有意に高かった (1患者年間曝露あたり0.35件 vs 0.12件、 P = 0.01)。
インスリン未治療の2型糖尿病患者において、 週1回投与のicodec群は1日1回投与のデグルデク群よりも26週投与後のHbA1c低下率が優れていた。 しかし、 体重変化には差がなく、 両群とも1患者年間暴露あたり1イベント未満という状況において、 レベル2またはレベル3の低血糖イベントを併発する割合が高かった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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