海外ジャーナルクラブ
3日前

Sinicropeらは、 Ⅲ期のミスマッチ修復機能欠損 (dMMR) 結腸癌患者に対する術後療法として抗PD-L1抗体アテゾリズマブ+mFOLFOX6*の有効性および安全性を、 mFOLFOX6単独を対照に海外多施設共同第Ⅲ相無作為化比較試験ATOMICで比較評価した。 その結果、 mFOLFOX6へのアテゾリズマブ追加により3年無病生存 (DFS) 率は有意に改善した。 本研究はN Engl J Med誌において発表された。
dMMR腫瘍ではリンパ節腫大が過大評価されやすく、 過剰治療につながる可能性があります。 現在、 術前dostarlimabを検討する第Ⅲ相AZUR-2試験の結果が待たれています。
Ⅲ期結腸癌に対する標準的な術後療法は、 フルオロピリミジンとオキサリプラチンを併用する化学療法である。 一方で、 Ⅲ期dMMR結腸癌の術後療法として、 mFOLFOX6にアテゾリズマブを追加することの有用性は明らかでなかった。
そこで本研究では、 アテゾリズマブ追加により転帰が改善するかを第Ⅲ相無作為化比較試験ATOMICで評価した。
Ⅲ期dMMR結腸癌患者712例が術後療法のレジメンにより以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目はDFS、 副次評価項目は全生存期間 (OS) および有害事象プロファイルであった。
対象患者の年齢中央値は64歳で、 55.1%が女性であった。 また、 53.9%がT4、 N2、 またはその両方を有する高リスク患者であった。
追跡期間中央値40.9ヵ月における3年DFS率はアテゾリズマブ群が86.3%であり、 mFOLFOX6群の76.2%と比べて有意に改善した (HR 0.50 [95%CI 0.35-0.73]、 p<0.001)。
Grade3/4の有害事象 (AE) は、 アテゾリズマブ群の84.1%、 mFOLFOX6群の71.9%に認められた。
著者らは 「mFOLFOX6にアテゾリズマブを追加することで、 Ⅲ期dMMR結腸癌患者におけるDFSは有意に改善した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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