【NEJM】1次治療中にESR1変異を検出、 camizestrant切替でPFS改善 : HR+HER2-乳癌
著者

海外ジャーナルクラブ

6ヶ月前

【NEJM】1次治療中にESR1変異を検出、 camizestrant切替でPFS改善 : HR+HER2-乳癌

【NEJM】1次治療中にESR1変異を検出、 camizestrant切替でPFS改善 : HR+HER2-乳癌
Bidardらは、 ESR1遺伝子変異が出現したHR陽性・HER2陰性進行乳癌患者を対象に、 1次治療中にアロマターゼ阻害薬から次世代選択的エストロゲン受容体分解薬であるcamizestrantへ切り替えることの有効性を無作為化比較試験 (SERENA-6) で検討した。 その結果、 camizestrantへの切り替えは無増悪生存期間を有意に延長させることが明らかとなった。 本研究はNEJM誌において発表された。 

📘原著論文

First-Line Camizestrant for Emerging ESR1-Mutated Advanced Breast Cancer. N Engl J Med. 2025 Aug 7;393(6):569-580. Epub 2025 Jun 1. PMID: 40454637.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

“First-line”という枕詞の使用により、 本研究の臨床上の意義が一層強調されており、 注目すべき論文の1つとなります。

関連コンテンツ

ESR1変異検出時のcamizestrant切替

ASCO2025レポート

ASCO 2025 乳癌注目演題は?(尾崎由記範氏)

ASCO 2025 乳癌注目演題は?(能澤一樹氏)

背景

camizestrantは、 HR陽性進行乳癌で抗腫瘍効果あり

HR陽性・HER2陰性進行乳癌において、 アロマターゼ阻害薬とCDK4/6阻害薬の併用は標準治療であるが、 主な耐性獲得機序としてESR1変異が知られている。 camizestrantは次世代選択的エストロゲン受容体分解薬かつエストロゲン受容体完全拮抗薬であり、 HR陽性進行乳癌で抗腫瘍効果が示されている。

研究デザイン

主要評価項目はPFS

多施設共同第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験 (SERENA-6) の対象は、 HR陽性・HER2陰性進行乳癌患者で、 アロマターゼ阻害薬+CDK4/6阻害薬 (パルボシクリブ、 ribociclib、 アベマシクリブ) による1次治療を6ヵ月以上受け、 画像上進行のない状態で血中循環腫瘍DNA (ctDNA) 検査によりESR1変異が検出された例であった。

患者は、 camizestrant75 mg 1日1回+CDK4/6阻害薬+プラセボを投与するcamizestrant群とアロマターゼ阻害薬+CDK4/6阻害薬+プラセボを投与する継続群に1:1で無作為に割り付けられた。 主要評価項目は、 担当医評価による無増悪生存期間 (PFS) であった。

結果

camizestrant群でPFSが有意に延長

3,256例がESR1変異の検査を受け、 315例が適格とされ、 camizestrant群157例、 継続群158例に割り付けられた。 追跡期間中央値12.6ヵ月時点の中間解析において、 PFS中央値は以下の通りであり、 camizestrant群で無増悪生存期間が有意に延長した。

  • camizestrant群 : 16.0ヵ月 (95%CI 12.7-18.2ヵ月)
  • 継続群 : 9.2ヵ月 (95%CI 7.2-9.5ヵ月)
進行または死亡のHR 0.44 (95%CI 0.31-0.60、 p<0.0001) 

患者報告による全般的健康状態およびQOL悪化までの期間の中央値は以下の通りであった。

  • camizestrant群 : 21.0ヵ月
  • 継続群 : 6.4ヵ月
HR 0.54 (95%CI 0.34-0.84) 

有害事象による中止率はcamizestrant群1.3%、 継続群1.9%であった。


※X (旧Twitter) の利用規約に基づき、 サブライセンスが認められている埋め込み形式でポストを紹介しています。 掲載停止のご希望がある場合は、 XのHOKUTO公式アカウント (@HOKUTOmed) までDMでご連絡をお願いします。

ポストのGif画像
【NEJM】1次治療中にESR1変異を検出、 camizestrant切替でPFS改善 : HR+HER2-乳癌の全コンテンツは、医師会員限定でアプリからご利用いただけます*。
*一部のコンテンツは非医師会員もご利用いただけます
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
【NEJM】1次治療中にESR1変異を検出、 camizestrant切替でPFS改善 : HR+HER2-乳癌