海外ジャーナルクラブ
1年前
Zhaoらは、 閉経後の女性を対象に、 加糖飲料や人工甘味料入り飲料の摂取と肝癌および慢性肝疾患との関連を前向きコホート研究で検討。 その結果、 加糖飲料の摂取が月に3杯以下の群に比べ、 1日1杯以上摂取する群で肝癌および慢性肝疾患による死亡リスクが高まることが示された。 本研究はJAMA誌において発表された。
加糖飲料や人工甘味料入り飲料に対する警笛です。 ただし、 人工甘味料の種類などは検討されておらず、 今後のさらなる研究成果が必要です。
米国の成人の65%以上が毎日加糖飲料を摂取している。
1993~98年に米国の医療機関40施設でWomen's Health Initiative (WHI) に登録された50~79歳の閉経後女性9万8,786人を対象にした前向きコホート研究
中央値20.9年の追跡期間中に、 207例が肝癌を発症し、 148例が慢性肝疾患で死亡した。
ベースライン時、 6.8%が1日1杯以上の加糖飲料を摂取し、 13.1%が1日1杯以上の人工甘味料入り飲料を摂取していた。
肝癌リスクは1日1杯以上摂取で有意に高い
慢性肝疾患死亡率も同様に有意に高い
肝癌リスクに有意差なし
慢性肝疾患死亡率に有意差なし
閉経後の女性において、 月に3杯以下の加糖飲料摂取群に比べ、 1日1杯以上摂取する群で肝癌の発症および慢性肝疾患による死亡のリスクが高まることが示された。 今後、 この関連のメカニズムをさらに詳しく研究する必要がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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