【JAMA Pediatr】小児尿路感染症への抗菌薬短期投与は有効か?
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海外ジャーナルクラブ

11ヶ月前

【JAMA Pediatr】小児尿路感染症への抗菌薬短期投与は有効か?

【JAMA Pediatr】小児尿路感染症への抗菌薬短期投与は有効か?
Zaoutisらは、 5日間の抗菌薬投与後に臨床的改善を示した小児尿路感染症 (Urinary tract infection : UTI) 患者を対象に、 抗菌薬短期投与の有効性を非劣性無作化比較試験SCOUTで検討。 その結果、 短期投与群では標準治療群に比べて治療失敗率が高かったものの、UTIの発生、 有害事象の発生、 耐性菌定着に群間差はみられなかった。 本研究はJAMA Pediatr誌において発表された。

📘原著論文

Short-Course Therapy for Urinary Tract Infections in Children: The SCOUT Randomized Clinical Trial.JAMA Pediatr. 2023 Aug 1;177(8):782-789.PMID: 37358858

👨‍⚕️監修医師のコメント

本研究結果からは5日間に短期投与では大丈夫という議論も大切ですが、 治療失敗率は増加しており、 実臨床ベースではその中間の7、8日間程度が妥当なのかもしれません。


背景

UTIの治療期間の推奨基となるような小児特有の比較データは乏しい。

研究デザイン

対象

5日間の抗菌薬投与後に臨床的改善を示した生後2カ月から10歳までのUTI患者

介入

その後、 以下の介入を追加した

  • 標準治療群:5日間の抗菌薬追加
  • 短期投与群:5日間のプラセボ追加

主要評価項目

治療の失敗 (11~14日目の初回フォローアップ受診時より前に症状が持続していたか)

副次評価項目

初回フォローアップ受診後のUTI、 無症候性細菌尿、 尿培養陽性、 および耐性菌の消化管定着

研究結果

主要評価項目 (治療の失敗)

  • 標準治療群:0.6% 
  • 短期投与群:4.2%
  • 絶対差:3.6%
95%CIの上限値 5.5.%

副次評価項目

短期投与群は標準治療群に比べ、 無症候性細菌尿または尿培養陽性の発生率が高かった。 しかし、 UTIの発生、 有害事象の発生、 耐性菌の消化管定着に群間差はみられなかった。

結論

小児尿路感染症の標準治療群では、短期投与群に比べて治療失敗率が低かった。 しかし、 短期投与群も治療失敗率は低いため、 5日間の抗菌薬投与で臨床的改善が確認された小児には、 短期投与も選択肢として考慮できることが示唆された。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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