HOKUTO編集部
6日前
EGFR/ALK変異陰性で切除可能なIB期 (4cm以上) ~IIIA期の非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象に、 術前療法として抗PD-1抗体ニボルマブ+化学療法の有効性・安全性を化学療法単独と比較した第III相試験CheckMate 816の最終OS解析の結果から、 OSの有意な改善が示された。 アイルランド・Trinity St. James's Cancer InstituteのPatrick M. Forde氏が発表した。 同詳細はN Engl J Med.2025年6月2日オンライン版に同時掲載された¹⁾。
追跡期間中央値68.4ヵ月における全生存期間 (OS) 中央値は、 化学療法単独群の73.7ヵ月に対し、 ニボルマブ+化学療法群では未到達と有意な改善が示された (HR 0.72、 95%CI 0.523-0.998、 p=0.0479)。 5年OS率はそれぞれ65%、 55%であり、 OSベネフィットはPD-L1の発現度合い、 病期、 組織型に関わらずほぼすべてのサブグループで一貫して認められた。
無イベント生存期間 (EFS) のアップデート解析結果についても、 ニボルマブ+化学療法群が良好であり (中央値 59.6ヵ月 vs 21.1ヵ月、 HR 0.68])、 5年EFS率はそれぞれ49%、 34%だった 。 新たな安全性シグナルは観察されなかった 。
【CheckMate 77T vs 816】NSCLCに術前+術後のニボルマブで再発・死亡リスクが40%低減
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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