【JAMA】重症熱傷への高用量ビタミンC静注は有害の可能性、第Ⅲ相が早期中止に
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1日前

【JAMA】重症熱傷への高用量ビタミンC静注は有害の可能性、第Ⅲ相が早期中止に

【JAMA】重症熱傷への高用量ビタミンC静注は有害の可能性、第Ⅲ相が早期中止に
Stoppeらは、 重症熱傷患者を対象に、 高用量ビタミンC静脈内投与の有効性について、 第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験VICTORYの中間解析で評価した。 その結果、 高用量ビタミンC静脈内投与は28日時における死亡および持続性臓器障害を減少させず、 むしろ有害な可能性が示された。 本研究はJAMA誌において発表された。

📘原著論文

High-Dose Intravenous Vitamin C and Mortality and Organ Dysfunction in Severe Burn Injury: The VICTORY Randomized Clinical Trial. JAMA. 2026; Online ahead of print. PMID: 42267875

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

中間解析の結果に基づいて有効性の欠如 (futility) または有害性 (harm) のため早期終了となったことから、 介入効果の推定精度が低下し、 介入による有害な影響が過大評価された可能性があります。

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背景

重症熱傷で提唱されてきた高用量ビタミンC静脈内投与の有効性を評価

重症熱傷では全身性炎症が惹起され、 多臓器障害や死亡に至る可能性がある。 高用量ビタミンC静脈内投与は、 これらの影響を軽減する可能性が提唱されてきたが、 熱傷患者における強固なエビデンスは不足している。

そこで本研究では、 重症熱傷患者を対象に、 高用量ビタミンC静脈内投与の有効性を評価した。

研究デザイン

重症熱傷患者238例が対象の第Ⅲ相RCTで高用量ビタミンC vs プラセボを評価

北米、 中米、 南米、 欧州、 アジアの熱傷センター24施設で実施された第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験VICTORYにおいて、 全体表面積の20%以上に深達性Ⅱ度および/またはⅢ度熱傷を有し、 植皮を必要とする18歳以上の重症熱傷患者238例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。

  • ビタミンC群 : 120例
高用量ビタミンC (50mg/kg) を6時間ごとに96時間にわたり反復的に静脈内投与
  • プラセボ群 : 118例
プラセボを投与

主要評価項目は28日時における死亡および持続性臓器障害*の複合アウトカム、 主な副次評価項目は90日以内の生存退院までの期間であった。

本研究では、 中間解析結果が報告された。

*28日時点で機械的換気、 腎代替療法、 または昇圧薬/強心薬による支持療法に依存していることと定義

結果

28日死亡・持続性臓器障害はビタミンC群で数値的に高率、 試験は早期中止

対象患者の平均年齢は48.9歳、 男性は79%、 平均熱傷面積は37.0%であった。

28日時における死亡および持続性臓器障害は、 ビタミンC群で40.8%、 プラセボ群で29.7%に認められ (調整リスク比 [RR] 1.28 [95%CI 0.99-1.65]、 p=0.06)、 事前に規定された有効性の欠如/有害性の閾値を越えたため、 試験が早期中止された。

90日以内の生存退院までの期間もビタミンC群で改善を認めず

90日以内の生存退院までの期間も、 ビタミンC群で改善が認められなかった (調整サブディストリビューションHR 0.85 [95%CI 0.62-1.16]、 p=0.31)。

28日死亡率はビタミンC群で有意に高値

28日時における死亡率はビタミンC群が15.0%、 プラセボ群が7.6% (調整RR 1.96 [1.32-2.90]、 P=0.001)、 院内死亡はそれぞれ23.3%、 16.1% (調整RR 1.44 [1.03-2.00]、 p=0.03) と、 いずれもビタミンC群で有意に高かった。

結論

高用量ビタミンC静脈内投与は有効ではなく、 むしろ有害な可能性

著者らは、 「重症熱傷患者において、 高用量ビタミンC静脈内投与は28日時における死亡および持続性臓器障害を減少させず、 むしろ有害な可能性が示された」と報告している。


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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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