海外ジャーナルクラブ
1日前

Stoppeらは、 重症熱傷患者を対象に、 高用量ビタミンC静脈内投与の有効性について、 第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験VICTORYの中間解析で評価した。 その結果、 高用量ビタミンC静脈内投与は28日時における死亡および持続性臓器障害を減少させず、 むしろ有害な可能性が示された。 本研究はJAMA誌において発表された。
中間解析の結果に基づいて有効性の欠如 (futility) または有害性 (harm) のため早期終了となったことから、 介入効果の推定精度が低下し、 介入による有害な影響が過大評価された可能性があります。
重症熱傷では全身性炎症が惹起され、 多臓器障害や死亡に至る可能性がある。 高用量ビタミンC静脈内投与は、 これらの影響を軽減する可能性が提唱されてきたが、 熱傷患者における強固なエビデンスは不足している。
そこで本研究では、 重症熱傷患者を対象に、 高用量ビタミンC静脈内投与の有効性を評価した。
北米、 中米、 南米、 欧州、 アジアの熱傷センター24施設で実施された第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験VICTORYにおいて、 全体表面積の20%以上に深達性Ⅱ度および/またはⅢ度熱傷を有し、 植皮を必要とする18歳以上の重症熱傷患者238例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は28日時における死亡および持続性臓器障害*の複合アウトカム、 主な副次評価項目は90日以内の生存退院までの期間であった。
本研究では、 中間解析結果が報告された。
対象患者の平均年齢は48.9歳、 男性は79%、 平均熱傷面積は37.0%であった。
28日時における死亡および持続性臓器障害は、 ビタミンC群で40.8%、 プラセボ群で29.7%に認められ (調整リスク比 [RR] 1.28 [95%CI 0.99-1.65]、 p=0.06)、 事前に規定された有効性の欠如/有害性の閾値を越えたため、 試験が早期中止された。
90日以内の生存退院までの期間も、 ビタミンC群で改善が認められなかった (調整サブディストリビューションHR 0.85 [95%CI 0.62-1.16]、 p=0.31)。
28日時における死亡率はビタミンC群が15.0%、 プラセボ群が7.6% (調整RR 1.96 [1.32-2.90]、 P=0.001)、 院内死亡はそれぞれ23.3%、 16.1% (調整RR 1.44 [1.03-2.00]、 p=0.03) と、 いずれもビタミンC群で有意に高かった。
著者らは、 「重症熱傷患者において、 高用量ビタミンC静脈内投与は28日時における死亡および持続性臓器障害を減少させず、 むしろ有害な可能性が示された」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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