海外ジャーナルクラブ
6日前

Mehtaらは、 尿路上皮癌における循環腫瘍DNA (ctDNA) の臨床的有用性を61論文の系統的レビューで検証した。 その結果、 ctDNA検出率は病勢進行とともに上昇し、 転移性尿路上皮癌 (mUC) で85.9%であった。 また、 筋層非浸潤性膀胱癌 (NMIBC) ではリスク層別化、 筋層浸潤性膀胱癌 (MIBC) では補助療法判断、 mUCでは治療モニタリング、 上部尿路上皮癌 (UTUC) では予後予測への有用性が示唆された。 試験結果はCancer誌に発表された。
尿を用いた検査法 (尿由来バイオマーカー) に関する新たな知見も示されていますが、 エビデンス蓄積は血漿中ctDNA (plasma ctDNA) がはるかに進んでおり、 尿由来バイオマーカーについて十分に評価できなかった可能性があります。
尿路上皮癌は筋層非浸潤から転移まで多様な病態を示す。
一方、 循環腫瘍DNA (ctDNA) はリスク分類、 治療モニタリング、 および再発検出のための非侵襲的バイオマーカーとして注目されている。
PubMedのシステマティック検索で390件の論文を抽出し、 そのうち血漿ctDNA解析に関する61論文が選択基準を満たした。 独立した二重スクリーニングとJoanna Briggs Institute評価を行い、 病期 (NMIBC、 MIBC、 mUC、 UTUC*) で層別化し、 単純プール検出率を算出した。
ctDNA検出率は病勢進行とともに上昇した。
ctDNA検出率
TERTプロモーター変異が最多であり、 TP53ゲノム変化が続いた。
アッセイは多様で、 次世代シーケンス (22.4%) が最も一般的であった。
病期別では、 以下の臨床的有用性が示された。
著者らは、 「ctDNAはUC管理における重要な精密腫瘍学ツールであり、 TERT変異が主要な変化であった。 NMIBCでのリスク評価、 MIBCでの補助療法判断の精緻化、 mUCでの治療モニタリングといった病期別戦略が登場しつつあり、 ctDNAを指針とするアプローチの導入は前向き検証と並行して進めるべきである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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