【Cancer】尿路上皮癌のctDNA、 病期別に臨床的有用性
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海外ジャーナルクラブ

6日前

【Cancer】尿路上皮癌のctDNA、 病期別に臨床的有用性

【Cancer】尿路上皮癌のctDNA、 病期別に臨床的有用性
Mehtaらは、 尿路上皮癌における循環腫瘍DNA (ctDNA) の臨床的有用性を61論文の系統的レビューで検証した。 その結果、 ctDNA検出率は病勢進行とともに上昇し、 転移性尿路上皮癌 (mUC) で85.9%であった。 また、 筋層非浸潤性膀胱癌 (NMIBC) ではリスク層別化、 筋層浸潤性膀胱癌 (MIBC) では補助療法判断、 mUCでは治療モニタリング、 上部尿路上皮癌 (UTUC) では予後予測への有用性が示唆された。 試験結果はCancer誌に発表された。

📘原著論文

The evolving landscape and clinical utility of circulating tumor DNA across the spectrum of urothelial carcinoma: A systematic review and framework for clinical integration. Cancer. Online ahead of print. PMID: 42262988

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

尿を用いた検査法 (尿由来バイオマーカー) に関する新たな知見も示されていますが、 エビデンス蓄積は血漿中ctDNA (plasma ctDNA) がはるかに進んでおり、 尿由来バイオマーカーについて十分に評価できなかった可能性があります。

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筋層非浸潤性膀胱癌 (NMIBC) のリスク分類

日本泌尿器学会2019/EAU2021/CUETO2009等参照

背景

尿路上皮癌でのctDNAの位置付けに課題

尿路上皮癌は筋層非浸潤から転移まで多様な病態を示す。

一方、 循環腫瘍DNA (ctDNA) はリスク分類、 治療モニタリング、 および再発検出のための非侵襲的バイオマーカーとして注目されている。

研究デザイン

61論文の系統的レビュー

PubMedのシステマティック検索で390件の論文を抽出し、 そのうち血漿ctDNA解析に関する61論文が選択基準を満たした。 独立した二重スクリーニングとJoanna Briggs Institute評価を行い、 病期 (NMIBC、 MIBC、 mUC、 UTUC*) で層別化し、 単純プール検出率を算出した。

*NMIBC : 筋層非浸潤性膀胱癌、 MIBC : 筋層浸潤性膀胱癌、 mUC : 転移性尿路上皮癌、 UTUC : 上部尿路上皮癌

結果

ctDNA検出率は病勢進行とともに上昇

ctDNA検出率は病勢進行とともに上昇した。

ctDNA検出率

  • NMIBC : 53.2%
  • MIBC : 47.6%
  • mUC : 85.9%
  • UTUC : 50.5%

TERTプロモーター変異が最多であり、 TP53ゲノム変化が続いた。

アッセイは多様で、 次世代シーケンス (22.4%) が最も一般的であった。

病期別にリスク分類・補助療法判断・モニタリングへの応用が示される

病期別では、 以下の臨床的有用性が示された。

  • NMIBC : ctDNAによりリスク層別化と再発検出が可能
  • MIBC : ctDNA陽性例はOS不良 (HR 6.3)。 ctDNA陰性かつ補助療法なしで管理した例の18ヵ月OSは98%
  • 術後モニタリング : 再発を感度94-100%、 96-131日先行で検出
  • mUC : 6週時点のctDNA低下がOS改善を予測し (p<0.0001)、 FGFR3変異は治療抵抗性と関連
  • UTUC : 術前ctDNA分画2%超でOS不良 (p<0.001)

結論

病期に応じたctDNA戦略を進めるべき

著者らは、 「ctDNAはUC管理における重要な精密腫瘍学ツールであり、 TERT変異が主要な変化であった。 NMIBCでのリスク評価、 MIBCでの補助療法判断の精緻化、 mUCでの治療モニタリングといった病期別戦略が登場しつつあり、 ctDNAを指針とするアプローチの導入は前向き検証と並行して進めるべきである」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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