HOKUTO編集部
1年前
ホルモン受容体陽性HER2陰性かつリンパ節転移陽性で再発リスクが高い早期乳癌患者の術後内分泌療法において、CDK4/6阻害薬アベマシクリブを追加することが有効かどうかを検討する第Ⅲ相試験monarchEでは、 これまでの中間解析で無浸潤疾患生存期間 (IDFS) や遠隔無転移生存期間 (DRFS) の改善が示されてきた。 今回、 2年間のアベマシクリブ投与から3年、 計5年追跡した中間解析結果が報告され、長期成績においても良好な成績が示された。 ドイツ・Breast Center, LMU University HospitalのNadia Harbeck氏が発表した。
ホルモン受容体陽性HER2陰性でリンパ節転移陽性の高リスク早期乳癌患者
コホート1
コホート2
5,637例を以下の2群に1:1で割り付けた。
主要評価項目:IDFS
副次評価項目:Ki-67高値患者におけるIDFS、 DRFS、 全生存期間 (OS) 、 安全性、 薬物動態 (PK) 、 患者報告アウトカム (PRO)
今回は2032年7月3日をデータカットオフ日とする5年間 (追跡期間中央値4.5年) の中間結果が報告された。
HR 0.680 (95%CI 0.599-0.772)、 Nominal p<0.001
両群IDFS率の絶対ベネフィットは継続拡大、 5年時点で7.6%
HR 0.675 (95%CI 0.588-0.774)、 Nominal p<0.001
両群DRFS率の絶対ベネフィットは継続拡大、 5年時点で6.7%
OSイベントは両群で差を認めなかった
HR 0.903 (95%CI 0.749-1.088)、 p=0.284
今回の結果はこれまでの中間解析結果と同様で、 ホルモン受容体陽性HER2陰性でリンパ節転移陽性の高リスク早期乳癌術後における内分泌療法+アベマシクリブをさらに支持するものである。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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