海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Nijveldtらは、 ST上昇型心筋梗塞 (STEMI) 患者における非責任病変の最適な治療時期を明らかにするために、 瞬時血流予備量比 (iFR) ガイド下の即時PCIおよび心臓負荷MRIガイド下の待機的PCIについて、 国際無作為化比較試験 (iMODERN) で比較検証した。 その結果、 主要評価項目である複合イベント (3年間の全死亡、 心筋梗塞再発、 心不全入院) の発生率は、 iFR群で9.3%、 MRI群で9.8%であり、 両群間で有意差は認められなかった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
本研究ではイベント数が予想より少なく信頼区間が広いため、 即時PCIの有益性または有害性を完全には否定できません。
ST上昇型心筋梗塞 (STEMI) の非責任病変の最適な治療時期は不明であるため、 多枝病変を有するSTEMI患者において、 瞬時血流予備量比 (iFR) に基づく即時PCIとMRIに基づく待機的PCIを比較した。
本研究は、 国際的な研究者主導・非盲検・無作為化比較試験 (iMODERN) である。 PCI成功後のSTEMI患者を対象に、 1:1でiFRガイド下での即時PCI (狭窄度50%超かつiFR≦0.89の病変) 実施群と、 無作為化後6週間以内に心臓負荷MRIガイド下PCIを行う待機的治療群に割り付けた。
主要評価項目は、 3年間の全死亡および心筋梗塞再発、 心不全入院の複合エンドポイントとした。
1,146例が無作為化された (iFR群 : 558例、 MRI群 : 588例)。 非責任病変へのPCIは、 iFR群で237例 (42.6%)、 MRI群で110例 (18.7%) に施行された。
主要評価項目イベントについて、 両群間に有意差は認められなかった。
主要評価項目
重篤な有害事象は、 iFR群145例、 MRI群181例に認められた。
著者らは、 「STEMI患者の非責任病変へのiFRガイド下の即時PCIは、 3年間の全死亡、 心筋梗塞再発、 心不全入院の点で、 心臓負荷MRIガイド下の待機的PCIに優越性を示さなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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