海外ジャーナルクラブ
17日前
Jollyらは、 急性心筋梗塞 (MI) 発症後に経皮的冠動脈形成術 (PCI) を実施した患者を対象に、 MR拮抗薬スピロノラクトンの常用が心血管死や心不全の発生率に及ぼす影響を無作為化比較試験CLEARで検討した*。 その結果、 追跡期間中央値3年間で、 1つ目の主要評価項目 (心血管死、 心不全の発症または増悪の複合) は、 スピロノラクトン群では1.7件/100人年、 プラセボ群では2.1件/100人年発生した (心血管系以外の原因による死亡の競合リスクで調整したHR 0.91; 95%CI 0.69~ 1.21; p=0.51)。 2つ目の主要評価項目 (心筋梗塞、 脳卒中、 心不全の発症または増悪、 心血管死いずれかの初回発生の複合) は、 スピロノラクトン群の7.9%、 プラセボ群の8.3%に発生した (競合リスクで調整したHR 0.96; 95%CI 0.81~1.13; p=0.60)。
新世代ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬であるfinerenoneでは違う結果が期待されます。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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