海外ジャーナルクラブ
14日前

Parkらは、 高リスクの早期トリプルネガティブ乳癌 (TNBC) を対象に、 術前の化学療法+ペムブロリズマブに続いて術後にペムブロリズマブを投与する周術期ペムブロリズマブ上乗せ (以下、 ペムブロリズマブ群) を、 術前の化学療法+プラセボに続いて術後はプラセボを投与する術前化学療法単独を対照として比較する無作為化比較試験KEYNOTE-522のアジア登録患者のサブグループ解析を実施。 その結果、ペムブロリズマブ群では術前化学療法単独群と比べて無イベント生存 (EFS) 率および全生存 (OS) 率の改善が認められ、 全体集団と一貫した結果が示された。 解析結果はBreast誌に発表された。
韓国、 日本、 台湾、 シンガポールの参加者を対象とした地域別サブグループ解析であるため、 これらの国以外への一般化可能性には限界があります。
💊 Pembrolizumab+Chemo(KEYNOTE-522)
【KN-522最終】高リスクTNBCの周術期ペムブロ併用、 7年OS率85% vs 77%
KEYNOTE-522試験では、 術前の化学療法にペムブロリズマブを併用し、 術後にペムブロリズマブを投与するレジメンが、 術前化学療法単独と比べて早期TNBCの病理学的完全奏効 (pCR)、 EFS、 OSを有意に改善することが示された。 また、 アジアで登録された患者におけるpCRおよびEFSの結果は全体集団と一貫していた。 本報告では、 アジアで登録された患者におけるOS、 最新のEFS、 安全性の解析結果を示す。
同試験では、 新規診断の高リスク早期TNBC (T1c [N1-N2] またはT2-T4 [N0-N2])*患者1,174例がペムブロリズマブ群と術前化学療法単独群のいずれかに2:1で無作為に割り付けられた。 今回報告されたサブグループ解析は、 そのうちアジアで登録された以下の216例を対象としたものである。
主要評価項目はpCR (ypT0/Tis ypN0) およびEFS、 副次評価項目はOSであった。 データカットオフは2024年3月22日であった。
EFSイベントは、 ペムブロリズマブ群で18/136例 (13.2%)、 術前化学療法単独群で22/80例 (27.5%) に発生し、 術前化学療法単独群と比べてペムブロリズマブ群ではイベント発生リスクが57%低かった (HR 0.43, 95%CI 0.23-0.81)。 60ヵ月EFS率は、 ペムブロリズマブ群が87.4% (95%CI 80.6-92.0%)、 術前化学療法単独群が72.1% (95%CI 60.7-80.6%) であった。
死亡はペムブロリズマブ群で12/136例 (8.8%)、 術前化学療法単独群で16/80例 (20.0%) に発生し、 術前化学療法単独群と比べてペムブロリズマブ群では死亡リスクも59%低下した(HR 0.41, 95%CI 0.19-0.86)。 60ヵ月OS率は、 ペムブロリズマブ群が91.9% (95%CI 85.8-95.4%)、 術前化学療法単独群が81.1% (95%CI 70.5-88.1%) であった。
治療関連有害事象により治療中止に至った患者の割合は、 ペムブロリズマブ群で19/136例 (14.0%)、 術前化学療法単独群で7/79例 (8.9%) であった。
著者らは、 「KEYNOTE-522のアジア登録例におけるOSと最新のEFSの解析結果は全体集団と一貫しており、 同じ条件を満たした集団において周術期ペムブロリズマブ + 術前化学療法を標準治療とすることが支持される」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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