海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Jagannathらは、 複数回の治療歴がある再発・難治性多発性骨髄腫 (MM) 患者を対象に、 CAR-T細胞療法薬シルタカブタゲン オートルユーセル (cilta-cel) 単回投与による長期生存予後を国際多施設共同第Ⅰb/Ⅱ相単群非盲検試験CARTITUDE-1の事後解析で検討した。 追跡期間中央値61.3ヵ月の結果、 cilta-cel単回投与後5年以上の無増悪生存期間 (PFS) が得られる可能性が示唆され、 全生存期間 (OS) 中央値は60.7ヵ月であった。 本研究はJ Clin Oncol誌に発表された。
単回投与から少なくとも5年間、 治療を受けずかつ病勢進行のない状態を維持している患者が3分の1に達したとのことです。
レジメン
Cilta-cel (Ciltacabtagene autoleucel)
海外ジャーナル
再発・難治性多発性骨髄腫、 ide-cel vs cilta-cel
第Ⅰb/Ⅱ相試験CARTITUDE-1の主要評価項目は、 CAR-T細胞療法薬シルタカブタゲン オートルユーセル (cilta-cel) 単回投与投与による安全性 (第Ⅰb相) および全奏効率 (第Ⅱ相) であった。 追跡期間中央値33.4ヵ月の最終解析結果は既に報告されており、 PFS中央値は34.9ヵ月、 OS中央値は未到達であった¹⁾。
そこで本研究では、 cilta-cel単回投与による5年以上の長期臨床ベネフィットが得られた患者について、 更なる知見を得るため、 事後解析を実施した。
CARTITUDE-1試験の事後解析において、 多くの前治療歴がある再発・難治性MM患者97例を対象に、 cilta-cel単回投与後の追跡期間中央値61.3ヵ月におけるOS、 5年以上のPFS、 関連するバイオマーカーおよび安全性が評価された。
追跡期間中央値61.3ヵ月におけるOS中央値は60.7ヵ月 (95%CI 41.9-NE) であった。
97例中32例は、 cilta-cel単回投与後に維持療法を行うことなく、 PFSが5年以上であった。 このうち12例は1施設において、 連続的に微小残存病変 (MRD) および陽電子放射断層撮影 (PET) 断層撮影による評価を受け、 全例がcilta-cel投与後5年目以降にMRD陰性 (閾値 10⁻⁵以上) かつ画像陰性であった。
5年以上のPFSを達成した32例と5年以内に病勢進行 (PD) を認めた症例とを比較したところ、 ベースラインにおいて、 高リスク細胞遺伝学的異常や骨髄外病変の有無などの背景因子はほぼ同じであった。
一方で、 5年以上無増悪と以下の因子との関連が認められた。
cilta-celの長期的な安全性プロファイルは、 これまでの報告と一致していた。
著者らは 「本試験の結果は、 我々の知る限り、 再発・難治性MM患者においてcilta-celが治癒をもたらす可能性を初めて示したエビデンスとなる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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