海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前
Buddeらは再発/難治性の低悪性度または進行性B細胞性非ホジキンリンパ腫 (iNHL/aNHL) 患者を対象に、 抗CD20/CD3二重特異性抗体モスネツズマブの安全性および有効性について、 第Ⅰ/Ⅱ相試験で評価した。 その結果、 同薬の投与により、 持続的寛解をもたらすことが示された。 今回の研究では同試験における長期フォローアップ (中央値3.5年) の成績が、 J Clin Oncolにおいて発表された。
結論の一部にmosunetuzumab was efficaciousと書いてありますが、 efficaciousはefficacyに通じる、 ある特定の集団に効果があるというアカデミアにおける適切な表現となっています。
今回は、 追跡期間中央値3.5年時における、担当医による奏効持続性の最新解析結果が報告された。
再発/難治性のiNHL/aNHL患者
第Ⅰ/Ⅱ相試験におけるモスネツズマブの用量漸増段階投与
全奏効率 (ORR)、 奏効期間 (DoR)
再治療後の奏効率および完全奏効率
全奏効例におけるDoR中央値
23.2ヵ月
CR例におけるDoR中央値
未到達であった
追跡期間中央値38.9ヵ月の結果、 CR例では26ヵ月を超える再発は認められなかった。
全奏効例におけるDoR中央値:7.8ヵ月
治療後に進行し、 モスネツズマブによる再治療を受けたCR12例のうち、 83.3%が客観的奏効を示し、 58.3%が2回目のCRを達成した。
Budde氏らは、「本研究は、 再発/難治性のiNHLおよびaNHL患者に対して二重特異性抗体を用いた最も長い追跡調査であり、 モスネツズマブによる固定期間の治療は、 同患者に持続的な寛解をもたらす可能性がある」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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