【Annu Rev Med】慢性咳嗽 総説 「何が分かる?」
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医療の最前線から

1日前

【Annu Rev Med】慢性咳嗽 総説 「何が分かる?」

【Annu Rev Med】慢性咳嗽 総説 「何が分かる?」
世界の注目総説論文を紹介する 「医療の最前線から」。 今回は、 2026年のAnnual Review of Medicineに掲載された 「慢性咳嗽」 に関する総説を取り上げます。 慢性咳嗽は成人の約10%にみられ、 原因疾患を治療しても改善しない難治例が少なくありません。 本総説では、 慢性咳嗽を神経障害性の咳過敏症候群として捉え直し、 治療可能な原因の除外から新規治療までが整理されています。

この論文で学べる10の要点

❶ 慢性咳嗽は成人の 「約10%」 にみられる

8週超続く咳と定義され、 その7~40%は精査後も原因不明または原因治療に不応

❷ 慢性咳嗽の背景には 「咳過敏症候群」 がある

会話・におい・食物など本来無害な刺激で過剰な咳が誘発される病態。 末梢・中枢の神経機能異常が関与

❸ 評価はまず 「治療可能な原因」 を除外する

喘息・上気道咳症候群 (鼻炎・副鼻腔炎など)・胃食道逆流症などを評価し、 原因に応じた治療を検討する

❹ 鼻炎・副鼻腔炎に伴う咳には 「抗ヒスタミン薬」 か鼻用ステロイドを試す

これらへの反応で上気道咳症候群と診断する。 第1世代抗ヒスタミン薬も選択肢で、 症例により抗菌薬を検討

❺ 胸やけ歴があれば 「逆流予防策と抗逆流療法」 を試す

胃食道逆流症関連の咳は慢性咳嗽の10~40%を占める。 抗逆流薬が無効なら非酸性逆流の検査を考慮する

❻ 難治性慢性咳嗽への 「ガバペンチン」 は100mgを1日3回から

最大600mg 1日3回まで。 無作為化比較試験で難治性慢性咳嗽の咳頻度・重症度とQOLを改善 (本邦では咳嗽に対して未承認)

❼ 原因不明慢性咳嗽で大半の患者が神経調節薬を 「6ヵ月以内」 に中止 (単一研究)

ガバペンチン群・三環系抗うつ薬群とも短期効果を示したが、 多くが効果減弱のため中止に至った

❽ P2X3拮抗薬 「ゲーファピキサント」 は味覚関連事象に注意

味覚関連事象が69%に生じ、 同事象で12%が中止した。 メタ解析で咳頻度を17.6%減少

❾ 「コデイン」 は慢性咳嗽への効果に乏しい

徐放性モルヒネは重症例に部分的に有効でありうるが一律には推奨されない。 オピオイドは依存・鎮静・呼吸抑制・便秘を伴う

❿ 「行動的咳抑制療法」 は薬物療法と併用されることが多い

患者教育・誘因管理・喉頭衛生・行動的咳抑制法を含む。 無作為化比較試験で咳回数とQOLの改善が示された

原著論文で詳細を確認する

Chronic Cough Hypersensitivity as a Neuropathic Disorder: Implications for Management and New Treatments. Annu Rev Med. 2026 Jan;77(1):449-462. PMID: 40929509

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【Annu Rev Med】慢性咳嗽 総説 「何が分かる?」

Q. 慢性咳嗽の咳過敏症候群の診断基準は?

Q. 難治性咳嗽へのガバペンチンの副作用は?

Q. ゲーファピキサントの味覚障害への対応は?

Q. 慢性咳嗽に対する言語聴覚療法の実際は?

Q. 慢性咳嗽で神経調節薬を選ぶ基準は?

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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