海外ジャーナルクラブ
3日前

Hasselらは、 未治療の進行期メラノーマを対象に、 免疫調節癌ワクチンIO102-IO103と抗PD-1抗体ペムブロリズマブ併用を第III相無作為化比較試験で検討した。 その結果、 主要評価項目のPFS中央値は、 併用群で19.4ヵ月であり、 ペムブロリズマブ単剤群の11.0ヵ月に比べて数値上は延長したが、 事前設定の有意水準には到達しなかった。 試験結果はAnn Oncol誌において発表された。
PD-1阻害薬既治療患者のサブグループは症例数が極めて少なく、 背景因子にも不均衡があったため、 この集団における治療効果は評価困難であり、 さらなる検証が必要です。
IO102-IO103は治験段階の免疫調節癌ワクチンであり、 インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ1 (IDO1) 陽性および/またはプログラム細胞死リガンド1 (PD-L1) 陽性細胞に対するT細胞の活性化・増殖を介して、 腫瘍細胞と腫瘍微小環境内の免疫抑制性細胞の双方を標的とする。
対象は、 未治療の進行期メラノーマ患者で、 407例を1:1の割合で以下の2群に割り付けた。
投与は最長2年間とした。 主要評価項目は盲検下独立中央判定によるRECIST v1.1に基づくPFSであった。
PFS中央値は、 IO102-IO103+ペムブロリズマブ群で19.4ヵ月 (95%CI 9.7ヵ月-NR)、 ペムブロリズマブ単剤群で11.0ヵ月 (95%CI 6.0-14.8ヵ月) であった (HR 0.77 [95%CI 0.58-1.00]、 p=0.0558)。 数値上は併用群でPFSが延長したものの、 事前に設定された統計学的有意水準 (p≤0.045) には到達しなかった。
大半のサブグループで併用群のPFS延長傾向が認められ、 特にPD-L1陰性例 (PFS中央値16.6ヵ月 vs 3.0ヵ月 [HR 0.54])、 抗PD-1未治療例 (24.8ヵ月 vs 11.0ヵ月 [HR 0.74])、 BRAF変異陽性例、 LDH高値例で顕著であった。 ただし、 これらはサブグループ解析であり探索的な位置付けとされた。
Grade3以上の治療関連有害事象 (14.5% vs 15.6%) および重篤な有害事象 (32.0% vs 32.3%) の発現頻度については、併用群で増加を認めなかった。 ワクチンに関連した局所の注射部位反応は56.0%で報告されたが、 大半はGrade1/2であった。
著者らは、 「未治療の進行期メラノーマにおける、 IO102-IO103とペムブロリズマブの併用療法の潜在的な有用性を示唆している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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